Archive for 2011年5月
河村要助さんの「伝説のイラストレーター 河村要助の真実」をクリエイションギャラリーG8で観て来ました。

「1960年代後半以降のスーパーリアル・イラストレーション全盛期、衝撃的に登場し、その後のイラストレーション史に大きな影響を与えた「ヘタうま」。河村氏はこのムーブメントを牽引したひとりとして、数々の作品を発表し、注目を集めたイラストレーターです。」という、ごあいさつ的なものを読みつつみると思ったよりも、自分がしっている人だったという事がわかってなかなか面白かったです。
MUSIC MAGAZINEの表紙をやっている方といえば思い出す人もいるかもしれません。とにかく知らないとしても、音楽をやっている人とかがみるとなかなか面白いものがたくさんありました。ジャズの歴史をまとめたものとかもナカナカ面白かったし、YMOの3人がMUSIC MAGAZINE表紙を飾っているものの原画とか。そのほかにもドローイングみたいなものから別の作品まで紙袋とか置いてあったんですけど、ストーンズを中心にした音楽の関係図の紙袋とかでアレ欲しかったなぁ。
ヘタうまとかいわれてるみたいですが、全然上手いよなぁ。これぞイラストだなぁって思う物とかも結構あってこれは必見です。
Tags:クリエイションギャラリーG8, 河村要助
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三嶋りつ惠さんの「あるべきようわ 三嶋りつ惠展」を資生堂ギャラリーで観て来ました。

ベネチアのガラスをつかって作品を作っている方でした。ベネチアでは透明で作品を作る人はいないそうで、かなり珍しくもあり、注目されているそうです。かなり美しい空間にキレイに様々な物を想起させそうなガラスがならんでいました。作品自体はどう読み取っていいのかよくわからなかったですが、とにかく空間とフィットして美しい展示でした。
そう思っていたのですが、展示設計に建築家の青木淳さんを迎えているそうです。透明なガラスとそこに入り込むように作られた展示設計とにかくこの組み合わせが非常に良かったです。床以外を可能な限り白に統一するようにしたり、通常の場所と別の位置に受付をつくるなど、引き込み方に参道のような仕組みを持たせたようですが、まさにそれが機能しているといえる素晴らしい展示でした。
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Tags:三嶋りつ惠, 資生堂ギャラリー, 青木淳
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稲葉友宏さんと宮田聡志さんの「matter」をCASHI°で観て来ました。

稲葉友宏さんは鉄の細い棒?を使ってそれが彫刻に変化して行くような作品を作っていました。作品は2つで髑髏と鹿だったんですが、髑髏ってモチーフは色々な意味を持ちすぎていて個人的には余り好きなモチーフじゃないのですが、なかなかだったし、鹿の方についてはかなり良かったです。これが少しずつ錆びて行くことで鹿に近づいたような色になったりするのかなぁ?なんて思ったり。
宮田聡志さんの作品は感熱紙に影を焼き付けたような作品で、少しづつ消えて行くということみたいなんだけども。感熱紙だと作品として、耐久性があまりにも無いのでどうなんだろうとは、かなり思いますがその経時変化を見て感じられるという部分ではそこの面白さもあるだろうという感じもしました。
経年変化のような時間によって変化する2作品という括りのようだけど、あまり直接的なつながりはなかったかなぁ?でもグループ展よりかなり面白かったです。
Tags:CASHI°, 宮田聡志, 稲葉友宏
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椛田ちひろさんの成層圏vol.1「私のゆくえ」をgallery αMでみて来ました。

先日観に行った、MOTでの「MOTアニュアル2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方」でも出品されていた、椛田ちひろさんの作品がαMでも観れるということだったので行ったのですが、作品のタイプは少し違う感じでしたが、共通して自分の時間のまたは記憶の軌跡を蓄積させているそれを重ねてその瞬間を絵画にしているような作品が印象的ですね。
絵画は瞬間として捉えられるが、その裏には膨大な時間が隠れていて、その過程が透けて見えるような部分に時間や記憶を重ね合わせたくなるような作品です。そういう意味では杉本博司さんの劇場やドライブイン・シアターのような作品と共通している部分があるかもなということを考えながら見ていました。
とにかく、MOTを含めてどちらの作品も時間を堆積させた面白い作品のように思えたので、これから他の作品を見るのが楽しみです。
Tags:gallery αM, 成層圏, 椛田ちひろ
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