Archive for the ‘GALLERY’ Category

ロバート・モリス&菅木志雄

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BLUM & POE東京でロバート・モリス&菅木志雄という2人展が行われています。
 
もの派の中でも有名な菅さんですが、もの派としてはいろいろなところで世界的な美術館でとりあげられていましたが、もの派の中から菅さんを個人としてとりあげて展覧会を行ったのがBLUM & POEだったようです。そんなBLUM & POEで行なわれている展覧会なので見ないわけにはいかないですね。今回は日米のミニマリズムアーティスト2人展ということでかなり面白かったです。
 
プレスリリースを引用すると

本展ではロバート・モリスの作品「Lead and Felt <鉛とフェルト>」(1969年) と、菅木志雄の作品「辺界」(1978年) の2つのインスタレーション作品を用いて対話を提示しています。

本展では作品を通じて、2人の作家による素材、アンチ・フォルム、抑制、不確定性、偶然性、意図、一時性、空間といった要素への探求が対比されています。

 
さらにはどちらも近年どちらも再製作された作品のようで、まさに対話という表現があっているなという感じがしました。両方の作品が違う素材ながら呼応しあっている空間というのはさすがの世界的なギャラリーだなという組み合わせでこういうものが日本でみれるのはなかなかないので面白かったです。
 


 
 

Kishio Suga
Kishio Suga

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Ashley Rawlings
Blum & Poe
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Kishio Suga: Situated Latency 菅木志雄:置かれた潜在性
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Kishio Suga 菅木志雄
Kishio Suga 菅木志雄

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ヴァンジ彫刻庭園美術館
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樹下草怨(普及版)
樹下草怨(普及版)

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菅 木志雄
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Robert Morris: Object Sculpture, 1960-1965
Jeffrey Weiss
Yale University Press
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Robert Morris
Robert Morris

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Thierry Raspail
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菅 木志雄「志向する界景」

小山登美夫ギャラリーで菅木志雄さんの展覧会をみてきました。最近は昔の日本の芸術運動が海外で評価されて逆輸入されてくるようなことがあったりします。それは「具体」だったり「もの派」だったりするわけですが、菅木志雄さんや李禹煥さん等は「もの派」で有名な方です。
 
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やはり木と金属の配置や空間とのバランスや異なる物質との接続とかが、とても良くて素晴らしいなと思ってみていました。ものがあるというだけでなくないという部分があるというような。今回は立体はそれほどなく、壁にかかっているものがたくさんありました。(いや、それ自体も立体なんですけれども、文章にする上であえて平面という判定にしました。2.5次元的な感じとも言えなくもない)
 
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この2.5次元的平面作品が結構良くて絵画的であるんだけれども立体であるようなある意味空間彫刻というような気すらするわけでこれが「もの派」かと思わざるを得ないという感じでした。これを書いている2016/3は原宿のBlum&Poeで菅木志雄さんが絡んだ2人展をやっていたりするので、菅木志雄さんの世界的評価を上げたBlum&Poeがどんな展示をしているのか気になるところです。もちろん栃木の倉庫美術館も気になっているので一回でいいから行ってみたいところです。
 


 
 

Kishio Suga
Kishio Suga

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Blum & Poe
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Kishio Suga 菅木志雄
Kishio Suga 菅木志雄

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樹下草怨(普及版)
樹下草怨(普及版)

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菅 木志雄
東洋経済新報社
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Gerhard Richter「Painting」

ゲルハルト・リヒターといえば、現存する作家で重要と言っていい作家の中の一人で、価格も最も高いという作家でもあります。ドイツの作家でペイントや写真やデジタル的な加工までなんでも利用する作家で主に平面作品の作家です。ヴェネチアビエンナーレやドクメンタなどの現代アート界での重要なイベントでの評価も高いというとにかく超重要な作家です。
 
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絵画だけにとどまらず写真やその他の表現方法も使いますが、今回はPaintingというタイトルだけあってペインティングされたもので構成されていました。アブストラクト・ペインティングから、写真の上にペインティングしたオーバー・ペインテッド・フォトなどがありました。
 
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やはり、リヒターぐらいになってくるとありがたやーっていう気分でみてしまう部分もあるんですが、それとは別に実際目の前にしてみるとやはりすごいなと思わされます。色というか絵の具というかそういう物体が混じり合って表現されている強さのようなものが感じられました。ストライプスみたいにデジタルを駆使してその面に吸い込まれそうになるものも結構好きなんですが、今回の力強さや、写真の上に表現される新たな物語のような絵の具がさすがでした。
 
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2016年の春には瀬戸内海の豊島(とよしま)に初のパーマネント・スペースがオープンし、海を望む展示空間に最新作の「14枚のガラス」が恒久設置されるそうなので、かなり気になります。今年は瀬戸内海近辺がさらに熱くなりますね。
 


 
 

GERHARD RICHTER  ゲルハルト・リヒター (DVD付)
アルミン・ツヴァイテ 清水 穣 林 道郎 畠山 直哉
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Gerhard Richter: Catalogue Raisonne: Nos. 389-651-2: 1976-1987
Dietmar Elger
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Gerhard Richter: Catalogue Raisonne, Nos. 1-198, 1962-1968
Dietmar Elger
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Gerhard Richter: Editions 1965-2004, Catalogue Raisonne (Hatje Cantz)
Gerhard Richter Hubertus Butin Stefan Gronert
Hatje Cantz Pub
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Gerhard Richter: Catalogue Raisonne, 1993-2004
Gerhard Richter Kunstsammlung Nordrhein-Westfalen (Germany)
Distributed Art Pub Inc (Dap)
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Gerhard Richter Drawings 1964-1999: Catalogue Raisonne
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Richter Verlag
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Gerhard Richter: Catalogue Raisonné, Nos. 652-1-805-6, 1988-1994
Hatje Cantz Pub
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Gerhard Richter: Strip Paintings
Gerhard Richter: Strip Paintings

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Benjamin H. D. Buchloh
Goodman (Marian) Gallery,U.S.
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Gerhard Richter: 4900 Colours
Gerhard Richter: 4900 Colours

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Julia Peyton-Jones Peter Gidal
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INTERNATIONAL 2014

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「INTERNATIONAL 2014」 GAギャラリー

世界の最新の建築動向が展示されてます。石上純也さんの金門島の旅客船ターミナルがほぼ山。大桟橋をみてるとわかるけど。http://artbeat.ly/WlCJuT #TABapp

日本人は、隈さん、SANAA、藤本さん、板さん、伊東さんだけど、まあだいたいいつも通り。伊東さんの最近のはあんまりピンとこないけど。

ザハのアモンのホテルは四角いことが、逆に違和感あったなぁ。ゲーリーのベルリンは中層建築だけど、ゲーリーのあの手のものとしてはちょっと進化した感じがあって良かった。他にもたくさんのスター建築家の最新動向で面白いけど、模型とか少ないし、玄人向けですかねー。

Joana Vasconcelos「Versailles」

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ジョアナ・ヴァスコンセロスの作品は面白いのもありましたけど、ああいう空間にあると空間のパンチが強いので、なかなか大変だなぁと思いました。女性をモチーフにしたような作品だったので、宮殿とのバランスは良い方なのかもしれませんが、やはり宮殿は巨大でそこを一杯にするほどの作品は無かったし(作品でいっぱいにしてはいけない?)、宮殿の装飾が激しいというか、それそのものが芸術作品のようなのでそれに負けない作品というのもなかなか難しいですね。
 
とにかくヴェルサイユ宮殿は歴史と権力と金の力を感じましたねぇ。女性がああいうところが好きなのは姫になりたい願望からなのかなぁ?ホワイトキューブとは違う空間なのでそういう場所でみると作品もまた違って見えそうですが、なかなか難しい感じでした。ジェフクーンズとか村上隆とかがどんな風にしていたのか、実際見てみたかったなぁ。
 
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Joana Vasconcelos
Joana Vasconcelos

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New Art Gallery Walsall
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Daniel Buren「Monumenta 2012」

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旅行の予定には入っていなかったのですが、パリでグランパレに行ったらたまたまDaniel BurenのMonumenta 2012がやっていたので観てきました。ここではボルタンスキーが古着のインスタレーションをやったり、アニッシュカプーアがものすごい建築のような空間をつくりだしていた、そのイベントの2012年の会期だったようです。
 
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入った瞬間から、単に綺麗という印象がものすごく強く残ったんですが、このグランパレという光が差し込んで時間ごとに光が変わって行く空間を上手く利用したインスタレーションとも言える気がします。この光をBurenの意のままに無意味並べて行った結果なのかな?とも思えました。光の要素の中に入っている様々な色をそこから抽出して、なにかの絵を描くわけではなく点描のように並べてその中に入って行けるという体験はすごく刺激的な体験でした。
 
上手いのは光が干渉するわけでもない絶妙なサイズで全ての構造物が作られていました。また、中央では真っ直ぐ落ちてくる光を返すように鏡が用意されていたりして、自分が内側にいることを感じさせたりしました。旅行者なのでこの時間にしか行けなかったですが、他の時間、例えば夜とかであればライトアップされたりして、また違う空間になっているんだと思います。光が差し込む空間を利用しての変化を続ける光の彫刻のような、それを可能にする森のような構造体のような空間は非常に良かったです。
 
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Daniel Buren
Daniel Buren

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Guy Lelong
Flammarion (2002-09-14)
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Daniel Buren
Daniel Buren

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Daniel Buren Claire Doherty
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Daniel Buren Eye Of The Storm: Works In Situ
Daniel Buren
Solomon R Guggenheim Museum
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Daniel Buren: Interventions II - Works in Situ
Suzanne Cotter
Modern Art Oxford

 

Daniel Buren: At the Wordsworth Trust
Jean-Paul Martinon Hamish Robinson Daniel Sturgis Rebecca O’Connor Robert Woof
The Wordsworth Trust
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Daniel Buren (Arte Hoy/ Art Today)
Pedro Alberto Cruz
Nerea
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チャーリー・コールハース 「Metabolism Trip」

チャーリー・コールハース 「Metabolism Trip」 at ギャラリー koko
12/01/03から12/01/15まで

 

 

アーティストであり社会学者でもあるチャーリー・コールハースが、日本のメタボリズム建築を撮影するために 様々な街・人を訪ねた旅の記録です。

チャーリー・コールハースが注目したのは、建築物のデザインそのものではなく、時間の経過とそこに住む人々によって変化、あるいは進化していったメタボリズム建築の成長の軌跡です。それは、”新陳代謝”を掲げたメタボリズム建築の本質に迫るものともいえるかもしれません。彼女の写真とテキストとともに、成長を続けるメタボリズム建築の”現在”を体験してください。

 
ということで、メタボリズム建築が今どのように新陳代謝したのかという、検証を写真という形で切り取ってくるという展覧会でした。なので写真も建築写真というわけでもなく、写真としての芸術的な作品というものでもなく、今どのように新陳代謝しているのか、そしてそれが出来ているのか?というような視点を含んでいたようにも思えます。スナップ写真みたいな感じなんですが、展示方法もあいまってなにやら俯瞰して空間を切り取りながら見ている様な感じで面白かったですね。たまたま行ったら作家本人だけでなくSANAAの妹島さんもいたのでビックリしてしまいました。会期があまり長くないのでそろそろ終わってしまうので、そこそこ人が入ってて盛況でした。
 
 

China Daily Life
China Daily Life

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Veenman Publishers
True Cities
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Charlie Koolhaas
Lars Muller Publishers
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Project Japan, Metabolism Talks…
Rem Koolhaas Hans-Ulrich Obrist
Taschen America Llc
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第680回デザインギャラリー1953企画展「BONSAI」

第680回デザインギャラリー1953企画展「BONSAI」at 松屋銀座 デザインギャラリー
11/12/27から12/01/23まで
 

 

「盆栽」は古くは、中国・唐時代の「盆景」がその発祥とも言われていますが、平安時代、それが日本に伝わり、江戸時代に隆盛を極めるに至りました。自然界の大木の姿を鉢の中に凝縮させる独特の世界観は、日本人だけでなく、広く海外にも注目される存在となりました。時間と手間のかかることから、時間のゆとりのある人々に愛好されてきましたが、近年では、若年層の間にもその面白さがじわじわと伝わりつつあります。現代の生活の中に盆栽をどのように取り込むべきか、楽しむべきかなど、実践的な盆栽の在り方をご紹介してゆきたいと、盆栽家の森前誠二氏の監修の元、本展を計画いたしました。

 
こんなコンセプトのもとやられている展示のようですが、実践的な盆栽のあり方というのは全然わからなかったのですが、とにかく盆栽がすごかったですね。樹齢が100年を越えている様なものをみると何故高額で取引されているのかがわかる様な気がしました。器に移すことで自然から人の手の中の環境で育てられるということで、盆栽というものが小さな生態系のようなひいては宇宙というようなものと結びつけられるということが簡単に理解できた様な気がします。その世界に歴史を刻むように育てるのだなということがわかって面白かったです。良い展示だったなぁ。というよりも盆栽がすごいのかもな。
 

盆栽との対話
盆栽との対話

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森前誠二
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お洒落な大人の盆栽入門
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「コビケンは生きている。-高橋コレクションより-」展

「コビケンは生きている。-高橋コレクションより-」展 at TABLOID
11/12/03から11/12/28まで

 

 
東京藝術大学の学生がコビケン(古美術研究旅行)というものに行くらしいのです。京都に何泊かして周りの仏像とか色々な作品を見まくるらしいのですが、このコビケンをテーマに、高橋コレクションの中からコビケンにゆかりのあるアーティストの作品に焦点を当てた展覧会やるということらしいです。そしてキュレーターがフクヘンということでナカナカ面白そうだったので見てきました。高橋コレクションから作品を出しているので古い作品もあるのですが会田誠さんの「美しい旗(戦争画RETURNS)」とかやっぱすごい作品だなーって感じがしましたね。その他にも日本画的なものを感じさせる作品がいくつも出ていましたが、作家さん誰もが東京藝術大学の方だとは知らなかったなー。こうなってくるとコビケンという旅行はナカナカ影響あるのかなぁ?なんて思ったり。グループ展としてはなかなか面白い展示だったなぁと思いました。それにしてもこんなに有名作家の作品があるコレクションってすごいなぁ。
 
 

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山口晃作品集
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山口 晃
東京大学出版会
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MONUMENT FOR NOTHING
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会田 誠
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インタートラベラー 死者と遊ぶ人
鴻池 朋子
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MONUMENT FOR NOTHING
MONUMENT FOR NOTHING

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会田 誠
グラフィック社
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三十路―会田誠第二作品集
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