Archive for the ‘GALLERY’ Category

「PLOT 設計のプロセス」展

「PLOT 設計のプロセス」展をGA galleryで観てきました。PLOT展というとやはり模型が多いのかなーという印象がありましたが、今回藤本壮介さんは、模型ではなく図面がたくさんだったので、それほど山ほどという印象ではなかったかな。
 

 
藤本壮介さんは今回文化施設だったけど、大規模商業施設的な発想で考えていたビデオが面白かった。あまり藤本さんの巨大施設というイメージがなかったけど、これはできたらどうなるか観に行ってみたいところ。その他に気になったのは、やはりSANAAの外見は一見フランクゲーリーを思わせるような建築で。でも、やはり内部空間的にはSANAAだなという建築もなかなか面白かったです。
 
その他にも、石上純也さんがまたなにやら変なものを作ってるなーとか、伊東さんは新国立競技場整備事業公募型プロポーザル応募案かーそっかー。うーむ。それにしてもあの新国立の伊東さんの柱はこういう風な計画だったのねとか、隈さんが新品川駅か。いつも通りだけど、それにしても隈さんは建築多すぎないか?とか、まあそんなところ長坂常さんが出てたところはちょっとだけ驚きでした。やっぱり模型が多くて建築家の考えを観つつみれるというのはなかなか面白いですね。GA JAPAN 144と一緒によむとより面白いですよ。
 

GA JAPAN 144
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建築が生まれるとき
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カール・ラガーフェルド「太陽の宮殿 ヴェルサイユの光と影」


 
カール・ラガーフェルド写真展「太陽の宮殿 ヴェルサイユの光と影」
を観てきました。
 

 
ヴェルサイユ宮殿をカール・ラガーフェルドが撮影した作品群で、この作品自体もヴェルサイユ宮殿で展覧会を行われたということのようなのですが、この写真がいわゆるヴェルサイユ宮殿というような色気を感じない写真で、ヴェルサイユ宮殿に行ったことがあるような人や、調べたことがあるような人からみると、こんなヴェルサイユもあるのかという意外性のある写真で面白かったです。
 
作品のプリントが和紙のような上にシルクスクリーンされたような作品で黒と銀のみで印刷されていたりと全体的に金色のイメージのあるヴェルサイユとは違ったクールな目線を感じました。作品のみでなく展示もカールラガーフェルドがやったようで、迷路のように作られた展示も良い展示でした。
 


 

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ob 「あわいにゆれる光たち」

Kaikai Kiki Galleryでobさんの「あわいにゆれる光たち」が行われています。
 

 

 
まずギャラリーに入って目に入ってきたのは、大きな小屋を使ったライブペインティングのインスタレーションで、こういう大きなインスタレーションをやる作家さんだとは思っていなかったので驚きました。WEBに書いてあるものを引用すると
 

青森県立美術館の「美少女の美術史」展で、1か月間青森に滞在して現地制作した小屋の作品は、新しい物語をまとい、少女の神聖さと芸術の生まれる場所を重ね合わせたインスタレーションとして登場します。

 
とあり、青森での滞在制作で作られた小屋の作品のバージョンアップのようで、さすがのレベルの高さでした。
 

 

 

 

 
また、今回は風景画をメインとした個展で、もちろんそれぞれにobさんらしい少女が書いてあるわけですが、その人物と風景の隙間に物語があるような人と風景が独特な距離感を保った作品でした。ぶっちゃけ展覧会のステートメント部分にある作家からのメッセージが今回の展覧会のコンセプトそのものだなという感じですね。
大きな作品から小さな作品までいろいろあったけど、Hidari Zingaroでやっていた個展のときよりももちろんどれも大きくてなかなかのお値段してそうでした。
 


 

Melting Flower Flows Away
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Kaikai Kiki CALENDAR 2011
Kaikai Kiki CALENDAR 2011

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村上隆/青島千穂/タカノ綾/Mr./坂知夏/佐藤玲/ob(オビ)/森次慶子/BOME(ボーメ)/Mark Grotjahn(マーク・グロッチャン)/ /Friedrich Kunath(フリードリッヒ・クナフ)/ Matthew Monahan(マシュー・モナハン)/林明雪
有限会社カイカイキキ

 

たちばなひろし 清水信幸

HARMAS GALLERYで「たちばなひろし 清水信幸」の2人展が行われています。
 

たちばなひろしの作品は、一見すると儚げで流動的な印象の抽象画に見えますが、
画面に置かれた筆跡は、それぞれ特定のモチーフをトレースしたのちに
剥離され、キャンバス上に貼り付けられています。
選択されるモチーフは作家自身に関わる日常的な風景や身近なイメージであり、
それらをその場の記憶や雰囲気などのうつろう感覚を織り交ぜトレースしていきます。
 
清水信幸は、空間に自身の筆跡が絵の具の質量を
伴って浮かんでいるような作品を制作しています。
作家自身が幼少の頃に河原の石を積んで遊んだ記憶をもとにした、
石ころのように立体的な絵画の制作をスタートに、現在は自身のドローイングを
忠実になぞらえた支持体をつくり、その上にアクリル絵の具を塗りつけていくという
制作方法をとっています。

 

 
やはり最初にみると清水さんの作品が気になってしまう。絵画の枠に入るんだとは思うんだけど、立体とも捉えられる。だけども、やっぱり認識としては絵画だなーという気がする。筆跡のような作品の形自体が絵画を想像させるのかなという感じ。とはいえ、その立体的な作りも魅力的で良さがあり、その立体と絵画の曖昧な感じが好きな感じ。
 

 
たちばなさんの作品は説明されるまで、よくわからなかったんだけども、それぞれが何かをトレースしているということがわかるとグッとそれを読み取りたいという気持ちになって面白みが出てくる感じ。大きなやつは、文房具屋にある試し書きの紙をトレースしてるみたいなことを聞いていろいろなところの線がそれぞれ気になってしまった。笑
 
MOTサテライトもやっているし、Satoko Oe Contemporaryもやってるから、合わせ技で周るのが結構オススメです。
 

角田純+大原大次郎+金氏徹平「川」


 
Satoko Oe Contemporaryで角田純+大原大次郎+金氏徹平「川」が行われています。
 

Satoko Oe Contemporaryを会場に、torch pressとdittoとの業種を超えた恊働作業による、3人の作家とのコラボレーション展を開催します。本企画から生まれたdittoのスカーフ、torch pressの印刷物などを用い、ギャラリー空間を立体的に使って展示を行います。本企画から生まれたdittoのスカーフは、期間限定受注販売致します。

 

 
とあるように、3人それぞれが選んだ作家さんの作品の展示とスカーフの販売をやっていました。このスカーフのクオリティーがかなり高くてそのまま額に入れたら作品になりそうだなと思うレベル。1m x 1m のかなり大きなスカーフで、例えば金氏さんの作品がその大きさのもの買ったら、まあかなり高価ですけども、スカーフならかなり手の出る感じ。さらに言えば、ポスターとかだってもっと高いだろうなというレベル。かなり買いなワケですけども。男性だと大きなスカーフの使い所って難しいんだよな。本当に額に入れたいかも。笑。
 

 
と、そんな話は置いておいて、金氏さん以外の作家さんは余り詳しくしらないのですが、大原大次郎さんは「MOTサテライト 2017春 往来往来」でも作品がたくさんありました。全作家さんが文字をテーマに作品を作っているような作品で金氏さんも新しいタイプの作品を展示してその手法で作られたものがスカーフとして作品になっていました。展覧会中に川Barなるイベントがあったりするようなのでそれも面白そう。MOTサテライト 2017春 往来往来とかアルマスギャラリーとかとの合わせ技に良い会期ですね。
 

 

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ハロー風景
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天明屋尚「形質転換」展

天明屋尚さんの「形質転換」展をミヅマアートギャラリーで観てきました。
 

 
天明屋さんのイメージはもうちょっとヤンキー感というか、ヤクザ感ある感じなのだが、今回はアニメ・漫画的なメカニカルな作品があったりして観やすくて好きな感じだった。
 

形質転換とは生物学の用語で、外部から与えたDNAを遺伝情報として組み込み、個体の表現型を変化させることを指します。その物質の組成や由来を踏まえて変化させる点で、無方向的な突然変異とは異なります。これはまさに、日本美術のコンセプトや組成を踏襲した上で、偶発的ではなく、確信犯的な改変を仕掛けてきた天明屋の作風を象徴しています。

 
ステイトメントに、上のようなことが書かれているところからも意図的なトランスフォームだったんだろうなと思えるし、なんとなくロボット感ある鎧の描かれ方や、ダフトパンク的な鎧や、ADIDASのSUPERSTARを端午の節句の兜のように変化させたものや飛び出す屏風のような作品など、どれも流石にカッコよく上手いし良かった。
 

 
ただ一つ、SNOWで変化させた写真みたいな。写真の作品だけよくわからなかった…。アレは一体何だったんだろうトリプティック的で今を取り入れてて現代アートではあるとは思ったんだけど、トランスフォームしすぎててよく分からないというか、置いて行かれた気分だった。笑
 

 


 

天明屋尚Xインディゲリラ リーフレット
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天明屋尚 Masterpiece
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KAMON
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堀部安嗣「建築の居場所」

堀部安嗣さんの「堀部安嗣展 建築の居場所」をギャラリー間で観てきました。
 

 
全体的に丁寧に作られている方だなという印象があったんですが、CAD等を使ったりしないらしく手書きの図面であったりするのはその辺り関係するのかな?短編の動画のせいとか写真のせいとかかもしれないが、静かで落ち着いた空間の作るのがすごく上手いなと。良い塩梅に薄暗く光の取り方も上手い気がしました。
 

 
袴田京太朗さんの作品が2フロアにまたがってあったのが、建築も美術も好きな人間としてはなかなか面白かった。上の階の短編動画は本当に静かな感じがして、面白かったです。
 


 

堀部安嗣作品集: 1994-2014 全建築と設計図集
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堀部安嗣の建築
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ミヒャエル・テンゲス「絵画」

タグチファインアートでミヒャエル・テンゲスさんの「絵画」を観てきました。
 

 
重層に書かれた色という感じで彫刻的に物体という厚みを持って描かれているものもあったりする。木に書かれてるものとキャンパスに書かれているものがあって、サイズによって違っていて、小さいものはより厚塗りになっている、あまり大きい絵だと絵が持たない的なことらしい。
 

 
やはりこういう絵をみるとアルマスギャラリーでみる高橋大輔さんが頭をよぎるわけだけど、もちろん似ている部分が多くいろいろ感じられるけど、逆に細かいところの違いもあるなと思ったり。その色の置き方や色の乗せ方のような部分は違っている。
 
今回のステイトメントをみると、
 

近年の彼の関心はドイツ印象派の画家たちの作品にあり、これまでの明るく鮮やかだった作品から落ち着いた寒色系の色使いの作品へという変化を見ることができます。

 
というように実際寒色系で落ち着いた画面になっている印象。鮮やかな明るい画面ではないが、これも落ち着いていて良い印象。
 


 

フリードリッヒ・クナス「The World Is A Beautiful Place (We’re Not Here For Long)」

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Kaikai Kiki Galleryでフリードリッヒ・クナスさんの「The World Is A Beautiful Place (We’re Not Here For Long)」が行われています。
 
今回Kaikai Kiki Galleryで展示されていた作品は、古くからありそうなベタな風景がの上になにやらPOPカルチャーやその他ストーリーのありそうな人物やキャラクターの絵が重なったものが多かったです。
 
その背景のようなベースになっている風景画と、上に乗っているキャラクター達の絵や意図的にずらされた視線やストーリーの乖離が気持ち悪く、そこに新たなストーリーを生み出しているような不思議なギャップが結果的に美しく魅力的でした。そのギャップにストリート感やパンクのような強い力も感じられて非常に良い作品でした。
 
フリードリッヒ・クナスさんは絵画だけでなく映像や彫刻もつくっているようなので、この人が作り出す空間がどうなるのかもう少し色々なタイプの作品を見てみたいなと思いました。
 
今回の展覧会についてKiakai Kiki Galleryのページはこちら。
 


 
 

Friedrich Kunath: In My Room
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You Should've Heard Just What I Seen
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You Owe Me a Feeling
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Friedrich Kunath: Rising Vs. Setting
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