Posts Tagged ‘Takashi Murakami’
村上隆さんの「村上隆のスーパーフラット現代陶芸考」を十和田市現代美術館で観てきました。

最近村上さんがFacebookなどでいろいろ投稿している現代陶芸の展覧会です。村上さん自身が現代陶芸のコレクターであるので、そのコレクション展であるのですが、村上さんは日本の現代陶芸と現代美術の共通点やその文脈から芸術を問い直すようなことをしていて、それの展覧会という形です。

ステイトメントやコンテクストのようなものは村上さんのFacebookの2017年の前半くらいを見るといろいろ書いてあったりするので、その辺りを観ていただければと思いますが、陶芸の世界は日本の芸術の縮図でもあり、現代生活陶芸も現在外に活路を見出す時期に来ているのではないか?しかし、そんななかいつもの日本的な考え方でまた悪い方向に向かっているのではないか?というようなものであると思います。それを村上さんとしては打破して新たな芸術の道を進んでいこうとしていると思うのですが、それらのなかで重要となってくる作品の展示という感じでした。



大谷工作室さんの巨大な作品から、奈良美智さんのような現代アートから来ている陶芸や、桑田卓郎さんのような陶芸の新たな一歩を進んでいるようなもの、また逆に普通の皿や壺のようなものまで所狭しと並べられていて、村上さんの話に出てくる作品を直に観るような機会になりました。
村上隆
Kaikai Kiki Co., Ltd. (2016-10-04)
売り上げランキング: 71,113
Skira Rizzoli (2017-05-30)
売り上げランキング: 60,394
小嶋亜創
Kaikai Kiki Co., Ltd. (2017-04-12)
売り上げランキング: 159,065
村田森
Kaikai Kiki Co., Ltd.
売り上げランキング: 823,449
Tags:Takashi Murakami, Yoshitomo Nara, 十和田市, 十和田市現代美術館, 大谷工作室, 奈良美智, 小嶋亜創, 尾形アツシ, 村上隆, 村田森, 桑田卓郎, 現代陶芸
EXHIBITION, MUSEUM | No Comments »
片山正道さんのコレクション展「片山正通的百科全書」をオペラシティ アートギャラリーで観てきました。
所狭しと並べられたコレクションが大量で、今までオペラシティアートギャラリーで観た展覧会の中でもっとも壁が多く、細かい通路が多く、小部屋が多く作品点数が多かったのではないかなと思いました。

コレクション展なので、特に強いキュレーションがあるわけでもないので、羨ましいなーと観ていく感じなのですが、こういうコレクション展の中では一番好みがあうというか、有名な物好きというか。苦笑。村上隆さんのコレクションは別格でもはや美術館クラスだなと思ったのですが、これはコレクションという感じがしつつ、海外のものも交えて有名な作品がほとんどを占めているあたりが観やすくて良かったです。

特にこのAdrian Ghenieと五木田智央さんの部屋とかは、五木田さん好きもありますが、Adrian Ghenieを初めて実物でみたのでもっといろいろ観てみたいなと思わされました。(できればアクリルなしで。笑)

KAWSとは友達のようで、限定のTシャツとかSHOPで売っているほどでしたし、コレクションもたくさんありました。他にサイモンフジワラとライアンガンダーのコレクションもいっぱいありましたが、説明をできれば何かに詳しく書いておいてくれると嬉しかったり、サイモンフジワラさんのは特に映像がなくてあんまりわからないなーっていう感じだったりだったので、流し観的な感じになりましたが、たくさん持っていました。

意外だったのが、村上隆さんのまだスーパーフラット以前と思われる作品がいくつかあったりして、こういうのが観れたのは面白いなと思いました。(写真の青い作品がそう。よく見るとDate Paintingで日付が膨らんでいる。写真では全然わかりません)ほとんど海外作家というわけでもなくて、若手もちょこっとあったり、大竹伸朗さんとかもあったり、松江泰治さんがあったり、日本人作家も結構ありました。

とにかく、お金もちでオシャレなアートがいっぱいあります。みたいな感じで、自由に買っている感じがして羨ましいなーと思うと同時に、自分も何も考えないで買うとこれのショボい版になるだろうなー、もっとどういうコレクションにしたいか考えたりするのもいいかもなーなんて思ったりしました。

Modern Art Museum of Fort Worth in Association with Hatje Cantz Verlag
売り上げランキング: 10,913
Yorkshire Sculpture Park
売り上げランキング: 29,983
Hatje Cantz Pub
売り上げランキング: 25,321
Hatje Cantz Pub
売り上げランキング: 99,364
Tags:Adrian Ghenie, Jean Prouvé, KAWS, Ryan Gander, Takashi Murakami, Tomoo Gokita, エイドリアン・ゲーニー, オペラシティ アートギャラリー, カウズ, ジャン・プルーヴェ, ライアン・ガンダー, 五木田智央, 大竹伸朗, 村上隆, 片山正道
EXHIBITION, MUSEUM | No Comments »
十和田市現代美術館で、村上隆さんの「村上隆のスーパーフラット現代陶芸考」が始まっているので、以前横浜美術館で行われた「村上隆のスーパーフラット・コレクション」の展覧会カタログを読み直してみました。

改めて分厚い本だなと、写真がとにかく多く綺麗なので、展覧会の内容がよく分かると思います。書いてある文章自体もそれほど難しくはなく、とにかくアーティストではなくコレクターとしての村上隆さんがどのような人なのか。どのようにアーティストとしての村上隆と繋がっているのか?が分かるような内容です。
こういうことを知りたくて村上隆さんがコレクターになったというステートメントの一部を抜粋しておきます。
まず・・・・・・芸術はなんで高額で取引されるのか?
それから・・・・・・古いものはなぜ、高額になってゆくのか?
古くて、かつ、芸術的に高い価値を持つものとは何か?
有名な名物の古いものと、無名のものとの間にある差とは何か?
芸術における良し悪しとは何に起因しているのか?
価値に個人的な思い入れは関係があるのか?
国によって、価値の変動はあるのか?
画商ってどういう商いを行うのか?
コレクションを集めてゆくとはどういうことなのか?
美術館とはなぜできたのか?
人はなぜ、芸術を鑑賞せねばならないのか? などなど。

十和田市現代美術館で行われる展示はこの中から特に現代陶芸の部分に焦点をあてて、強力なコレクターとして、さらには世界的なアーティストであるという視点を入れた展示になっているようなので、かなり面白そうで、行きたいのですがいけるかなぁ・・・。頑張って予定を早く立てないと気がつくと終わっちゃう展覧会とかあるので要注意ですね。
ちなみにステートメントの一部を抜粋しておきます。
利休にはじまる茶の湯、柳宗悦を中心とした民藝運動、デパート陶芸からクラフトフェアまで、多様に展開する陶芸の世界から、日本の価値と美のありようを汲み上げる村上の頭の中の陶芸史を初公開。陶芸の文脈を再考しつつ、「芸術とはなにか」に迫る、村上隆キュレーションによる美術館初の陶芸展です。ぜひご期待ください。
村上隆
Kaikai Kiki Co., Ltd. (2016-10-04)
売り上げランキング: 122,903
Takashi Murakami
Skira Rizzoli (2012-10-23)
売り上げランキング: 61,127
村上 隆(編集)
ジャパン・ソサエティー イェール大学出版
売り上げランキング: 653,090
村上 隆
カイカイキキ
売り上げランキング: 305,305
Tags:Super Flat, Takashi Murakami, スーパーフラット, 十和田市現代美術館, 村上隆, 横浜美術館
OTHER | No Comments »