近藤亜樹さんの「飛べ、こぶた」をシューゴアーツで観てきました。
エモーショナルなペインティングだなという印象がとにかくすごい。構図とかそういうものも考えられていそうだし、なにも考えずに書かれているというわけではないのだけれども、とにかくスピード感と力強さと感情を感じる。
とにかく同じサイズで書かれた絵画が並んでいるという状況もそういうところを感じさせるのかもしれないし、無意識になにか計算されているのかもしれないけれども、とにかく原始的な火が炎として見えるような、水が激流の流れとして見えるようなそういう溢れ出す力なようなものを感じました。
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近藤亜樹「飛べ、こぶた」
リー・キット「Not untitled」
リー・キットさんの「Not untitled」をシューゴアーツで観てきました。
Not untitledというタイトルを観ただけでも、一筋縄ではいかない展覧会なのだなとわかる。
そして内容もその通り一筋縄でいかなくてどう読み解けばいいのかわからない。しかし、タイトルから感じるのは自由に解釈して良いということの気がする。
写真にはなかなか写しにくい(下手なので)展覧会なのだが、壁に投影された映像の一部が絵画であったり、アクリルの塊を介して投影されていたり、ギャラリーの壁を多くして、光や人間の動作までもある程度計算したようなつくりで、全貌を把握するのが難しく、それによって考えさせられるようなつくりでもありました。
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藤本由紀夫「n / t -phonography / photography-」
藤本由紀夫さんの「n / t -phonography / photography-」をSHUGOARTSで観てきました。
写真はフライヤー等を撮影したものです。
藤本由紀夫さんといえば、まだそれほどアートをみていなかった2007年に大阪の国立国際美術館で「+/-」という展覧会をやっていた時に初めて観てそのときはレコードを使った音を視覚的に見せるような作品や、ビートルズが正規のアルバムで発表した曲を全て同時にかけることで聴こえてくる音が遠いことでホワイトノイズに近づき、近いことで個々の曲に聴こえてくるという作品などを観てスゴく興味を持って、その後、SHUGOARTSで「遠/近」という展覧会をみたりしていて、共通してそのタイトルにあるようにものの見方を変えることによって新たなものを見せるというようなことを視覚や聴覚をつかって行っている人だと思っています。
そんななか、今回の展示は「私たちは今、目で音を聞き、耳で絵をみている。」藤本由紀夫 という言葉が示すように音を表現する物を観たり、蓄音機等でレコードを作るかのように光を記録することを意識している作品がありました。通常耳で聞く物をどうにかして目で見えるようにする。目で見えるものをどうにかして耳で聴こえるような物にする。それが直接的に動作しているような作品は今回は無かったけれどもその過程のようなものを作品としているように思えてなかなか面白い作品だなと思いました。単純にそのものが何を示しているかわからなくてもキレイだとかいう部分もありましたし、いつも面白くて次の新しい作品がいつ見られるのかが気になる人です。
藤本由紀夫「遠/近」
あと大阪でみた藤本由紀夫さんの新作?が
SHUGOARTSでやってるということなので。
遠/近ですね。フクヘンに様子が乗ってました。
大阪で見たのはビートルズの音やレコードを
ホワイトノイズにしてしまうようなイメージのもので、
あれは音をぼやかしているという印象だったが、
今回は光をぼやかすというような印象。
文字をぼやかして表示することで新たに見えてくるもの。
見えてこなくなることで見えてくること。
認識方法という過程を定着させている感じが面白いです。
文字をぼやかして表示したり、
キャンバスに穴をあけて遠くからでは認識できないが
近くに来ると認識できる文字を作ったり。
いつも面白い。作品の中に流れもあってわかりやすい気もするし。
聴くことや見ることの方法を判りやすく誇張して提示くれている気がする。