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ART FAIR TOKYO 2017

ART FAIR TOKYO 2017に行ってきました。
 
目玉はシャガールとかだったのかな?撮影禁止でしたけども。とはいえ、なかなかびっくりしたのが、会場の端の方の会場外みたいな部分に家が建ちそうな値段のKAWSの作品があったこと。(たぶんちょっと盛りすぎな値段な気がするんだけども)周りにあったKAWS作品の値段を全部足したらびっくりな値段になるのに会場外か…。
 

 
隣にはジャンミッシェルオトニエル
 

 
なんとなく雰囲気だけだけど、少しだけコンテンポラリーアートの面積増えてたような?入ってすぐ名和晃平さんやら、小金沢健人さんやらやら
 

 

 
ミヅマアートギャラリーで堀浩哉さんと金泰浩さん。金泰浩さんのミニマル感良い。
 

 

 
話題のASAKUSAいろいろ状況もあり、じっくり見れなくて残念
 

 
アルマスギャラリーの高橋大輔さん。大きいのに目が行くけど、横の斜めのやつとか、立てかけてあるのとかも良い。(もちろん大きいは、遠近どちらでも面白くて、すごくよい。)
 

 

 
Satoko Oe Contemporaryは金氏徹平さん。モビールの作品すきだなぁ。
 

 
青山目黒 x ギャラリー壺中天の羽永光利さんの写真。見応えがある。歴史的イベントの写真とかとか。とにかく展示としてしっかりしていて個展レベルの展示だった。
 

 
ANDO GALLERYのショナ・トレスコットの風景画は良い。
 

 
日本以外の国から来ているギャラリーも多くはないけど、一応ありました。結構韓国のギャラリー良かった。
 

 

 
あと、これは完全にチケットのいらない会場外だったけど、若手のPOPUPみたいなのをやっていて、そこも結構良かった。近藤亜樹さん、中村太一さん、森千裕さん、コバヤシ麻衣子さんとかとか。
 

 

 
全体的には、良い作品もあったし、まあ目玉はないとはいえ、どうせそんなもの買えないから、個人的には良かったとは思う。でもアートフェアとしてはイマイチだとおもうけど、日本的にはこんなもんなんだろうなー何て思ったりしました。うーむ。それでいいんだろうか。ART BASEL HONGKONGがあると思うとなんとも。
 


 

Kaws: Where the End Starts
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天明屋尚「形質転換」展

天明屋尚さんの「形質転換」展をミヅマアートギャラリーで観てきました。
 

 
天明屋さんのイメージはもうちょっとヤンキー感というか、ヤクザ感ある感じなのだが、今回はアニメ・漫画的なメカニカルな作品があったりして観やすくて好きな感じだった。
 

形質転換とは生物学の用語で、外部から与えたDNAを遺伝情報として組み込み、個体の表現型を変化させることを指します。その物質の組成や由来を踏まえて変化させる点で、無方向的な突然変異とは異なります。これはまさに、日本美術のコンセプトや組成を踏襲した上で、偶発的ではなく、確信犯的な改変を仕掛けてきた天明屋の作風を象徴しています。

 
ステイトメントに、上のようなことが書かれているところからも意図的なトランスフォームだったんだろうなと思えるし、なんとなくロボット感ある鎧の描かれ方や、ダフトパンク的な鎧や、ADIDASのSUPERSTARを端午の節句の兜のように変化させたものや飛び出す屏風のような作品など、どれも流石にカッコよく上手いし良かった。
 

 
ただ一つ、SNOWで変化させた写真みたいな。写真の作品だけよくわからなかった…。アレは一体何だったんだろうトリプティック的で今を取り入れてて現代アートではあるとは思ったんだけど、トランスフォームしすぎててよく分からないというか、置いて行かれた気分だった。笑
 

 


 

天明屋尚Xインディゲリラ リーフレット
ミヅマアートギャラリー (2015-11-01)

 

天明屋尚 Masterpiece
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青山悟「芸術家は人生において6本の薔薇を真剣につくらねばならない」

青山悟「芸術家は人生において6本の薔薇を真剣につくらねばならない」をMIZUMA ART GALLERYに観に行きました。
 

青山悟さんの展示を観にいきました。いつもは表と裏が違う絵になっていてそこの関連をみるのもテーマだったりするのかなぁ?って思ったりしていたのですが、今回は「芸術家は人生において6本の薔薇を真剣につくらねばならない」というタイトルそのまま6つの薔薇の刺繍でした。「急進的か保守的か、政治か美術か?作家人生において最後の薔薇」と謳われているます。そしてWEBで観ると以下のようにも書かれています。
 

青山は自ら「薔薇をつくることを自分の作家活動において二度としない」と宣言することによって、アートが本来持つロマンティックさとその強度を呼び起こさせる一方で、「作品か、作家か」という価値や評価軸に対する疑問を私たちに投げかけます。

 
ということで、この展示からその答えを見いだすのはなかなか難しかったですが、最後の薔薇は凛としたオーラをもっている相変わらずの細かく繊細な作品でした。そして、暗闇の中に咲く一輪の桜が特に良かったですね。刺繍とは思えない空中に浮いた作品のようにも見えました。
 
 

「ZIPANGU」展

「ZIPANGU」展を日本橋髙島屋に観に行きました。
 

 
MIZUMA ART GALLERYの三潴さんがキュレーターとなって今回のジパング展は行われていて、三潴さんのコメントに以下のような一文がありました。
 

ジパング展は「日本の現代美術の魅力を世界に向けて発信する。日本人自身にもその魅力を再認識して欲しい」というメッセージを込めて企画されました。

 
日本独自の文化の中で世界に発進できるクオリティのモノ。そして、日本ということを根底に据えて世界を観ているモノを集めたような展示ということだと理解しました。そして、三潴さんのところでは結構観るタイプの作品群ともいえるかなと思いました。また一方で、去年のTokyo Designers Weekでやっていた「ジャラパゴス」展は、西洋の文脈とは違った文脈の中から飛び出して独自の進化をして、西洋でも日本のアートについて取り上げられているモノを紹介していたような気がします。ということで、ある部分共通する部分もありつつも今回はこれからよりいっそう活躍すると思う人達をチョイスしていたような気がします。
 
今回紹介されていた作家は31人で、それぞれ1〜3作品くらいの数を出して来ていたので、結構の数の作品があってみるのもなかなかボリュームがあって面白かったです。大きな作品もあったし、有名所も結構作品を出していて面白かったです。会田誠さんの大山椒魚は何度か観ているんですが、回数を重ねるほど会田さんの絵の上手さがわかります。山口晃さんは幅広い年齢の方から受け入れられている感じがしたし、鴻池朋子さんや束芋さん宮永愛子さんあたりの作品もありました。この辺の方の作品は何となくどこかで観たものが多かったですね。
 
そのほかにも、指江昌克さんの古いものの中から浮かび上がった歴史の遺物をMOONとした作品や、池田学さんのボールペンか何かで細かく細かく書込んだ作品、南条嘉毅さんの空間をつかいタッチの違う線を共存させている作品、龍門藍さんのそこにないモノを移動させることによってできる新たな風景の作品、森淳一さんのとにかく細かく彫り込まれている彫刻作品など、様々なタイプの好きな作品なんかがありました。そのほかにも色々なタイプの作品があって、共通のテーマがある見応えの十分の展覧会だったと思います。結構色々な年齢層の人が来てたからそのあたりも面白かったなー。
 
 

ZIPANGU(ジパング)
ZIPANGU(ジパング)

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宮永愛子「景色のはじまり ー金木犀ー」

宮永愛子さんの「景色のはじまりー金木犀ー」をMIZUMA ART GALLERYでみてきました。

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入ってすぐに、金木犀の葉脈の絨毯?カーテン?が迎えてくれます。それは空気のように薄いんだけれども、力強い存在感を持っていて、森、または、自然の断片を切り取ってきたかのような作品でした。

Artist Fileでみた時は、ナフタリンの作品で、物の空気感だけを固めたような表現をしていたと思ったんだけども、今回は、もう少し存在感を増していました。

これは、震災があってから自然の力、または、自然の存在感を強く感じているからなのかもしれないけれども、作品の強度がありつつも柔らかい空気感をだす作品で、今みることが非常に面白い作品だとおもいます。
 
 

鴻池朋子展「隱れマウンテン 逆登り」

鴻池朋子展「隱れマウンテン 逆登り」をMIZUMA ART GALLERYで観てきました。
 

  
鴻池さんの作品はオペラシティでの大規模展で見たのですが、それと似たイメージですね。どうやら必ず展示にストーリーがある方のようです。オペラシティの時の展示は作品それぞれのストーリーが繋がっていて一つの物語として結実していたのですが、今回はその一つをみるという状態に近いイメージですね。
 
もともと作品にストーリーを作って、それに付随するように絵画等を作成してるのかな?とにかく作品として言葉でも大いに語っていますね。その言葉のチョイスとか口調というのかな?そのコンセプトというか、ジャンルというかその辺がどうも、一定の女性の人気は得そうな感じで偏っているのですが、それがちょっと得意じゃないんですね。でもそういう言葉と合わせて絵画とかを上手くつかうとか、物語とかを上手く利用するという手法とかは好きなんですけどね。
 
 

焚書 World of Wonder
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会田誠 「絵バカ」

会田誠さんの「絵バカ」を観に、ミヅマアートギャラリーに行きました。
 

 
まさに絵バカというのが2つの意味で正しいタイトルと感じました。1つ目は絵にバカと言えるほど集中しているという意味、2つ目は絵が描けるバカという意味、2つ目と言って欲しいかのような作品の「よかまん」という作品が入り口に入ってすぐにあって永遠と不思議な歌を歌い、裸の女性が踊っている・・・。そのまま中に入ると1つ目の意味の絵バカな圧倒的な作品がある。
 
3つの作品があって、どれも違うタッチというか違う作風と言って良いような気がするんだけど、なんとなく会田誠というまとまりがあるようにも感じる。
 
まだ製作中みたいだったサラリーマンの死体が積み上がっている「灰色の山」も細かさでも圧倒的だがまだ途中だったし、「万札地肥瘠相見図」は万札の上にアニメみたいな絵が乗っているそんなものや、ちょっとよくわからなかったけど、抽象画の油絵みたいなものがあって、共通するというのは圧倒的な力強さというところなのかなと思えた。そう考えれば「よかまん」も力強い!?かな?
 
とにかくすごく良い展示だったです。一応三潴さんとのトークの様子があったので、貼っておきます。
 

 

カリコリせんとや生まれけむ
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青春と変態
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MONUMENT FOR NOTHING
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ミュータント花子
ミュータント花子

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中目黒ー代官山ー恵比寿ギャラリー巡り 10.02.20

中目黒から恵比寿辺りのギャラリーをブラブラしてきました。
 

 
まずは青山|目黒。Lotte Lyon 1:2がやってました。ホントは1LDKって所でやっている展示も見たかったんだけど、こちらはもう終了してて、青山|目黒にあるものだけ観てきました。うーん。なんかちょっとよくわかんなかったなー。
 

 
次は、MIZUMA ART GALLERYへ。烏丸由美 展 「ぼくたちの東京ストーリーズ。」がやっていました。一見ちょっとPhotoshop加工したものを絵画で焼き直したような印象に思えるんですけど、それとは違う書き込みが空間内に浮かんで展開していました。画像とか印刷だと非常にわかりにくいのですが、とにかく面白かったです。
 

 
その次は代官山に移動して、ヒルサイドフォーラムに行って、「槇 文彦展」光、素材、情景 Light,Materiality&Sceneryを観に。槇さんの最近の新作を展示してありました。まあなんというか、作風がイマイチ掴めないんだけど、結構近年はガラスを多用しているのかなぁ?光の取り込み方がスゴい気がしますね。あと、四角い空間をうまいバランスで配置してる気がしました。
 

 
で、最後は、Nadiff Galleryへ。柴田 敏雄『a View for Grey』を観に。ダムとか造成地のコンクリートなどを写真におさめているという作品なのですが、これがスゴくいいです。巨大建造物とかもいいですけど、何とも良い感じですねぇ。写真ってあんまり得意じゃないものが多いんですけど、これはかなり好きですねー。
 
 

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