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「勇ましいあくび」泉太郎

泉太郎さんの「勇ましいあくび」をhiromiyoshiiで観てきました。

泉太郎の作品は、様々な分析や思考の過程をこねくりまわし、試行錯誤を繰り返す実験のように作られます。それは観客が見ることで、それらの過程や結果の間を行き来できるような構造を持っています。

今回、泉は 「人間とその周りにあるものの隠された動力やバランスについて」制作と展示の中で考え、実験します。

私達の身体、社会、機械、自然や宇宙まで、世界は見えない部分で常に何かが起こり、変化し続けています。身の回りにある、ありふれた事や物でさえ、実はひとつ均衡が崩れたら成り立たない、ぎりぎりのバランスの上に存在すると言えます。それら目には見えない変化、バランスといったものを見ようとする、隠れていて触れられないものに触れようとする、といった試みの中で、いったい何が生み出されるのでしょうか。

ということで、観て来たのですが、行ってみると重力のバランスがおかしくなった様な傾いた家具がたくさん展示されていて、一体??というなるんですが、良く見ると木で作られた小さいロボット?小人さん?のようなものが家具を持ち上げているという展示でした。それは本当に実態のあるものなのかないものなのか?よくいわれるみえないもののようなものを面白おかしく実体化させたのかなぁ?って作品でした。
 
奥には映像作品がながれていて、これは結構いつもの泉さんの作品というような偶然によって作り上げられた作品とその過程のような映像が流れていました。いつも通りと言えるかもですが、双六ではなかったのでちょっと新鮮だったかな?
 
 

ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開
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泉太郎さんが載ってる本てアマゾンだとこれだけなのかー。他も色々でてます。
 
 

ニック・マウス「Reversible Surface」

ニック・マウス「Reversible Surface」をhiromiyoshiiで観てきました。
 

写真はフライヤーを撮影した写真です。
 
説明等もあまりなかったし、簡単に調べてみたのですがあまり出てこなかったので、どういう作家さんなのかどういう展覧会なのかもよくわからない感じなんですが、抽象画のような街や人物を切り取っているのだけども、それをフォーカスしている部分を自分で書き換えて作品にしているようなタイプの作品が多かったように思えます。街とかを切り取るタイプの作品は個人的には好きだし、銀?プラチナ?的な色を削ったりして作品にしてあるものとかもあってなんだかもうちょっとわかれば面白いかなぁ。と思わせる作品が多かったように思いました。
 
 

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MOTと清澄ギャラリー 10.02.09

馬喰町あたりのギャラリーをまわってから、清澄白河へ。MOTと、金氏徹平さんの展示を見るのが目的で、そのほかもいくつか。
 

 
MOTに行ってサイバーアーツジャパン―アルスエレクトロニカの30年とMOTアニュアル2010装飾を観に。サイバーアーツジャパン―アルスエレクトロニカの30年は何かいまいちだったなー。作品の説明かなぁ?何となく何かが足りなくてわかりづらい感じ。音楽系の受賞者が無視されているみたいな話もあったけど、それ以前になんかあんな展示で微妙じゃないかっていうを思った。何か調整中の作品が異常に多かったし。良さやスゴさを伝えきれてないのは展示する人の問題なんでしょうが。その辺を感じました。
 
次にMOTアニュアル2010装飾の方に。こちらは一転して現代美術のギャラリーを詰め込んだ様な展示。こっちは良いのもあるし、そんなに好きじゃないなーっていうのもあるんだけど、一番圧巻だったのは塩保朋子さんの展示でしたね。紙を切って絵のような穴があいているっていうものなんですが、高橋コレクションで観た時にもいいなーって思ったのですが、今回は大きさがそのときと比にならない大きさでさらに、光を当てるという演出もあってホントに作品を観たって感じでした。良かったなぁ。全体的に装飾に焦点を当てた展示でしたがそれほど装飾装飾してない感じも良かったです。面白かったです。
 

 
次に、清澄のギャラリービルへ。まずは上の階からという感じで、小山登美夫ギャラリーから。名知聡子展 告白がやってました。あまり肖像画みたいなものを良いなーと思ってみる事はすくないのですが、なにやら独特の存在感と光を利用したような大きな作品もよかったけど、肖像画が何か心に残ったなぁ。
 
次はHIROMI YOSHIIへ。前田圭介 | the patcheryと東義孝 | DILEMMAと石森五朗 | Possibility of Translationがやっていました。上の写真は東義孝さんの作品ですね。どれもそれぞれ良かったですが、イマイチ作品数が多くないし、個人的には複数の合同展みたいなのはちょっと面白さに欠けちゃうきもして何となくなーって感じでした。
 
次はTaka Ishii Galleryへ。田根 剛さんの“sur-impression”がやっていました。記憶というのをテーマにしているという作品が2つほど。ちょっとわかりづらかったんですが、何となくそんなイメージかなっていう作品でした。イマイチわからなかったなー。そこにあると言う感じでした。
 

 
最後が目的の金氏徹平さんの展示ですね。場所はシューゴアーツですね。金氏徹平さんのRecent Works”Post-Something”という展示です。全体的に近年の作品って感じでしたね。近年のシリーズ物がいくつかあるって感じで、白いものとかは全然なくてリキッドのものとかシールや紙のようなものをあわせたものが多かったです。あと、映像やプラスチックと流木を組み合わせた作品などでした。全然みたことの無い作品とかもありましたけど、今までと根本的には同じ感じで色々なものを様々なバランスで出会わせているって感じですね。そのバランス感覚が面白いですね。もちろんあんまり好きじゃないシリーズもありますが、好きなものも多いですね。また何かあるだろうからそしたら観に行こうっと。
 
 

溶け出す都市、空白の森
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