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金氏徹平「記号は記号ではない」

金氏徹平「記号は記号ではない」を上野の森美術館で観てきました。
 

 
そもそもはVOCA展と一緒にやっている企画なんですが、VOCA展の方は写真もNGだし、内容もなんとなく微妙というかまとまりがないというか、ある意味いつもの感じだったので記事は書かないことにしてこちらの方だけ書くことにしました。金氏さんのファンだしね。笑
 

 
最近よく見るようになったモビール的な作品とリキッドを切り取った大きな立体作品、漫画のようなものを重ねた作品や、時々見るソフトスカルプチャー的な作品とあまり見たことがない石や地味な色のものを重ねた彫刻というような様々なものがある展示でしたが、いつも通り作品としては何かと何かを出会わせて掛け合わせることで新たな形や作品を産んでいるようなものたちでした。
 

 
その組み合わせというか、掛け合わせのバランスが絶妙でPOPでもあり、作品らしさがでているという部分で面白いです。作品のコンセプトの部分はしっかり作っているんですが、個々のパーツはいろいろなところから拾ってきていて、タイトル自体にも「記号は記号ではない」©松田青子となっているところからしても、うまくパーツを拾い集めて組み合わせるREMIXのようなところが面白いです。REMIXというか、それに金氏エフェクトがかかってる気もするからDUB MIXに近いかも?(まあREMIXとDUBMIX似たようなものという話もありますが・・・)
 

 
出会わせるとはいえ、これは謎だった。何か出会ってる感はあるけど。脱力感もすごいというか。何故、猫と石・・・。笑。この作品は置いておくとしても、最近ART FAIR TOKYOとかSatoko Oe Contemporaryでも見ていましたが、まとまった展覧会という感じがして良かったです。
 
そういえば、丸亀でみたメルカトルメンブレンの図録、まだ届いてないな。笑


 

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ART FAIR TOKYO 2017

ART FAIR TOKYO 2017に行ってきました。
 
目玉はシャガールとかだったのかな?撮影禁止でしたけども。とはいえ、なかなかびっくりしたのが、会場の端の方の会場外みたいな部分に家が建ちそうな値段のKAWSの作品があったこと。(たぶんちょっと盛りすぎな値段な気がするんだけども)周りにあったKAWS作品の値段を全部足したらびっくりな値段になるのに会場外か…。
 

 
隣にはジャンミッシェルオトニエル
 

 
なんとなく雰囲気だけだけど、少しだけコンテンポラリーアートの面積増えてたような?入ってすぐ名和晃平さんやら、小金沢健人さんやらやら
 

 

 
ミヅマアートギャラリーで堀浩哉さんと金泰浩さん。金泰浩さんのミニマル感良い。
 

 

 
話題のASAKUSAいろいろ状況もあり、じっくり見れなくて残念
 

 
アルマスギャラリーの高橋大輔さん。大きいのに目が行くけど、横の斜めのやつとか、立てかけてあるのとかも良い。(もちろん大きいは、遠近どちらでも面白くて、すごくよい。)
 

 

 
Satoko Oe Contemporaryは金氏徹平さん。モビールの作品すきだなぁ。
 

 
青山目黒 x ギャラリー壺中天の羽永光利さんの写真。見応えがある。歴史的イベントの写真とかとか。とにかく展示としてしっかりしていて個展レベルの展示だった。
 

 
ANDO GALLERYのショナ・トレスコットの風景画は良い。
 

 
日本以外の国から来ているギャラリーも多くはないけど、一応ありました。結構韓国のギャラリー良かった。
 

 

 
あと、これは完全にチケットのいらない会場外だったけど、若手のPOPUPみたいなのをやっていて、そこも結構良かった。近藤亜樹さん、中村太一さん、森千裕さん、コバヤシ麻衣子さんとかとか。
 

 

 
全体的には、良い作品もあったし、まあ目玉はないとはいえ、どうせそんなもの買えないから、個人的には良かったとは思う。でもアートフェアとしてはイマイチだとおもうけど、日本的にはこんなもんなんだろうなー何て思ったりしました。うーむ。それでいいんだろうか。ART BASEL HONGKONGがあると思うとなんとも。
 


 

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恵比寿映像祭 マルチプルな未来


 
今年も恵比寿映像祭が始まりました。目玉と言っていいのかわからないのですが、個人的に目玉なのは好きなアーティストである金氏徹平さんのオフサイト展示WhiteDischarge(公園)が展示されているということ。
 

 
ちょっとみてたら動いたので、慌てて撮った動画なので色々微妙ですが。笑
 

 
とにかく良かったですね。WhiteDischargeシリーズを大きくすることができるんだなっていう驚きもありましたし、本当にそのまま大きくなったようなものがつなぎ合わされていて、中に入りたくなりました。実際入ろうとして止められていた子供がたくさんいました。気持ちわかるなーと思ったり。笑。あと、これ以外にも一応動画作品が展示されていました。それもよかった。
 

 

 
金氏さんの他にも森村泰昌さん、笹本晃さん、豊島康子さん等々、いろいろ面白かった人はいたんですが、写真は基本NGだったのでありませんが、映像祭だよな?って思ってしまうような作品が多かったです。ただ、テーマの「マルチプルな未来」という意味ではそれに沿った展示ではあったと思います。
 
個人的に映像祭とはいえ、映像ばかりだと精神的にちょっと疲れてしまうので、これくらいのバランスでやってもらえるといいなぁと思いました。
 
森村さんはウォーホールに捧げた作品と、紙幣の作品。一応ウォーホールの方に動画はつかっていたものの、映像作品ではないですね。やってることはいつも通りなんだけど、やっぱ展示含めてうまいんだよなぁという印象。
 
笹本晃さんは、マルチプルといっても作品の構造がマルチプルというか、作品の中でパフォーマンスをすることで、作品がパフォーマンスであり、作品がパフォーマンス後の残ったものでありというような、マルチプルに意味を持つ作品(ってなんか言葉が変かな?)で面白かったです。
 
ちなみに唯一といっていい、写真を撮ってくださいという豊島さんの作品で撮った写真はこちら。
 

 

 
赤と緑で点滅している空間でまるで正しい色がわからないのだが、入り口の指示でフラッシュ撮影をしてみてくださいということでしてみると、色が浮き上がってくるようなそんな作品でした。
 

 
iPhoneだとフラッシュが弱いので、ある程度接写しないと意味がないという感じで。フラッシュが付いているカメラを持っていくのがオススメです。
 
基本写真は撮れなかったから、金氏さんのWhiteDischarge(公園)の写真をたくさん載せておきます。
 


 

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角田純+大原大次郎+金氏徹平「川」


 
Satoko Oe Contemporaryで角田純+大原大次郎+金氏徹平「川」が行われています。
 

Satoko Oe Contemporaryを会場に、torch pressとdittoとの業種を超えた恊働作業による、3人の作家とのコラボレーション展を開催します。本企画から生まれたdittoのスカーフ、torch pressの印刷物などを用い、ギャラリー空間を立体的に使って展示を行います。本企画から生まれたdittoのスカーフは、期間限定受注販売致します。

 

 
とあるように、3人それぞれが選んだ作家さんの作品の展示とスカーフの販売をやっていました。このスカーフのクオリティーがかなり高くてそのまま額に入れたら作品になりそうだなと思うレベル。1m x 1m のかなり大きなスカーフで、例えば金氏さんの作品がその大きさのもの買ったら、まあかなり高価ですけども、スカーフならかなり手の出る感じ。さらに言えば、ポスターとかだってもっと高いだろうなというレベル。かなり買いなワケですけども。男性だと大きなスカーフの使い所って難しいんだよな。本当に額に入れたいかも。笑。
 

 
と、そんな話は置いておいて、金氏さん以外の作家さんは余り詳しくしらないのですが、大原大次郎さんは「MOTサテライト 2017春 往来往来」でも作品がたくさんありました。全作家さんが文字をテーマに作品を作っているような作品で金氏さんも新しいタイプの作品を展示してその手法で作られたものがスカーフとして作品になっていました。展覧会中に川Barなるイベントがあったりするようなのでそれも面白そう。MOTサテライト 2017春 往来往来とかアルマスギャラリーとかとの合わせ技に良い会期ですね。
 

 

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MOTと清澄ギャラリー 10.02.09

馬喰町あたりのギャラリーをまわってから、清澄白河へ。MOTと、金氏徹平さんの展示を見るのが目的で、そのほかもいくつか。
 

 
MOTに行ってサイバーアーツジャパン―アルスエレクトロニカの30年とMOTアニュアル2010装飾を観に。サイバーアーツジャパン―アルスエレクトロニカの30年は何かいまいちだったなー。作品の説明かなぁ?何となく何かが足りなくてわかりづらい感じ。音楽系の受賞者が無視されているみたいな話もあったけど、それ以前になんかあんな展示で微妙じゃないかっていうを思った。何か調整中の作品が異常に多かったし。良さやスゴさを伝えきれてないのは展示する人の問題なんでしょうが。その辺を感じました。
 
次にMOTアニュアル2010装飾の方に。こちらは一転して現代美術のギャラリーを詰め込んだ様な展示。こっちは良いのもあるし、そんなに好きじゃないなーっていうのもあるんだけど、一番圧巻だったのは塩保朋子さんの展示でしたね。紙を切って絵のような穴があいているっていうものなんですが、高橋コレクションで観た時にもいいなーって思ったのですが、今回は大きさがそのときと比にならない大きさでさらに、光を当てるという演出もあってホントに作品を観たって感じでした。良かったなぁ。全体的に装飾に焦点を当てた展示でしたがそれほど装飾装飾してない感じも良かったです。面白かったです。
 

 
次に、清澄のギャラリービルへ。まずは上の階からという感じで、小山登美夫ギャラリーから。名知聡子展 告白がやってました。あまり肖像画みたいなものを良いなーと思ってみる事はすくないのですが、なにやら独特の存在感と光を利用したような大きな作品もよかったけど、肖像画が何か心に残ったなぁ。
 
次はHIROMI YOSHIIへ。前田圭介 | the patcheryと東義孝 | DILEMMAと石森五朗 | Possibility of Translationがやっていました。上の写真は東義孝さんの作品ですね。どれもそれぞれ良かったですが、イマイチ作品数が多くないし、個人的には複数の合同展みたいなのはちょっと面白さに欠けちゃうきもして何となくなーって感じでした。
 
次はTaka Ishii Galleryへ。田根 剛さんの“sur-impression”がやっていました。記憶というのをテーマにしているという作品が2つほど。ちょっとわかりづらかったんですが、何となくそんなイメージかなっていう作品でした。イマイチわからなかったなー。そこにあると言う感じでした。
 

 
最後が目的の金氏徹平さんの展示ですね。場所はシューゴアーツですね。金氏徹平さんのRecent Works”Post-Something”という展示です。全体的に近年の作品って感じでしたね。近年のシリーズ物がいくつかあるって感じで、白いものとかは全然なくてリキッドのものとかシールや紙のようなものをあわせたものが多かったです。あと、映像やプラスチックと流木を組み合わせた作品などでした。全然みたことの無い作品とかもありましたけど、今までと根本的には同じ感じで色々なものを様々なバランスで出会わせているって感じですね。そのバランス感覚が面白いですね。もちろんあんまり好きじゃないシリーズもありますが、好きなものも多いですね。また何かあるだろうからそしたら観に行こうっと。
 
 

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