Posts Tagged ‘資生堂ギャラリー’

榮榮&映里 写真展 – 三生万物

榮榮&映里 写真展 – 三生万物を資生堂ギャラリーに観に行きました。
 

榮榮&映里は、中国人写真家の榮榮と日本人写真家の映里が夫妻で活動しているユニットで、中国の社会的現実とそこでの彼らの生活を写した作品や、人と美しい自然との関係性を、自身の身体を媒体として表現した作品で高い評価を得ており、「In Fujisan(富士山)」「We were here(私たちはここにいる)」「Liulitun(六里屯)」「Three Shadows(三影堂)」「Caochangdi(草場地)」などのシリーズはヨーロッパやアメリカなどでも注目を集めています。

という感じで、今回は北京で暮らしていた四合院造りの街並みが再開発されていく様子を撮影した「Liulitun(六里屯)」シリーズ、その後北京郊外にある草場地に移り住み、三影堂撮影芸術中心を設立するまでの「Three Shadows(三影堂)」シリーズ、そして草場地で、家庭を築き生活を営んでいく様子を写した「Caochangdi(草場地)」シリーズがあって、そんなに点数は多くないものの彼らの歴史の一部をなぞる様な展示になっていた様な気がします。
 
特に草場地のシリーズは子どもが出来るまで、そして出来てからの家族写真の様な毎回同じ家の前と思われる場所での撮影が中国らしくも、日本らしくもあり独特写真になっていたようにも感じられましたし、それが歴史としても意味をもっているような風格さえありました。写真はあまりよくわからないけども、なんか現代の中国っぽいなーっていう印象の写真でした。
 
 

三嶋りつ惠「あるべきようわ 三嶋りつ惠展」

三嶋りつ惠さんの「あるべきようわ 三嶋りつ惠展」を資生堂ギャラリーで観て来ました。
 

 
ベネチアのガラスをつかって作品を作っている方でした。ベネチアでは透明で作品を作る人はいないそうで、かなり珍しくもあり、注目されているそうです。かなり美しい空間にキレイに様々な物を想起させそうなガラスがならんでいました。作品自体はどう読み取っていいのかよくわからなかったですが、とにかく空間とフィットして美しい展示でした。
 
そう思っていたのですが、展示設計に建築家の青木淳さんを迎えているそうです。透明なガラスとそこに入り込むように作られた展示設計とにかくこの組み合わせが非常に良かったです。床以外を可能な限り白に統一するようにしたり、通常の場所と別の位置に受付をつくるなど、引き込み方に参道のような仕組みを持たせたようですが、まさにそれが機能しているといえる素晴らしい展示でした。
 
 

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銀座ギャラリー巡り 10.03.05

銀座でギャラリー巡りをしてきました。
 

 
「鎧松」東信展。東さんの作品は何かの展覧会の一部として発表されているのを観た事があるんだけど、こういう展覧会という形で観るのは初めてですね。作品は鎧松と映像が一つだけでしたが、何か不思議なものでいつもとは違う感じでした。
 

 
宮島達夫「その人と思想」展。あのデジタルの数字を六本木ヒルズをはじめ色々な場所に展示している宮島さんの展覧会です。今回は今までの記録をまとめた本の出版記念だったので、宮島さんがデジタル数字の作品に至るまでの色々な作品や歴史が取り上げられていました。僕は宮島さんがそこに至る歴史を知らなかったのでかなり面白かったです。
 

 
NIPPON VISION 3。これはD&DepartmentのDesignTravelっていうすべての都道府県のデザイン観点からみた観光をデザインするという取り組みの中間報告のようなものでした。これは面白い取り組みだと思っているので、ドンドン進んでいけばいいなぁ。
 

 
福田繁雄のヴィジュアル・ジャンピング。グラフィックデザインの福田繁雄さんの作品展です。簡単なグラフィックのなかに遊び心となんだろう?と思わせるグラフィックを多数作っていました。その遊び心が伝わりやすい形でビジュアル化しているのでこういうのがグラフィックデザインだよなと思うものばかりで良い作品ばかりでした。
 

 
村山悟郎展。資生堂ギャラリーですね。資生堂アートエッグという若手を育てるシリーズです。村山悟郎さんは、縄を組んでキャンパスも自分でその場で作りつつ作品を制作するようです。この作品のキャンパス自体も大きくて力強い感じだったので、エネルギーを感じるものでした。しかし、その作品よりも、壁に書かれた迷路からあるルールに基づいて壁にドローイングしていくという作品が面白かった。
 
 

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