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藤堂良門 「7000 Basalt」

藤堂良門 「7000 Basalt」を、アートフロントギャラリーで観てきました。
 

 
前にも何処かで観たような気がするんですが、どこだかわすれたなー。って思っていたんですが、調べてみると神奈川県民ホールギャラリーでやっていた「日常/場違い」のようですね。
 
今回は、石や本の間にものすごく純度の高そうなガラスが入れ込まれていて、そこに新たな空間が作り出されているような作品でした。そのほかにも、本を透けるような紙で重ねて表した物や、遠くから観ると単なる石なんだけども、近くで観ると本のような紙で重ねて一つの石のような物になっている作品などですね。ガラスの作品は、前も同じような作品でしたがそのときは柱とかにガラスを挟んだような大きな物もありましたね。

本などはそのタイトルだけに集中されることになり新たな意味がつけ加えられているような感じでした。石も本来年月を重ねてそのようになるものに、あらたな空間が加わる事で、意味や観た目も変わっている面白いものになっていると思います。とにかく歴史や時間などが染み付いた物の一部を透明にすることによってあらたに見えてくる何かを見せているという印象でした。そのほかの立体もそういう歴史や時間を封じ込めたり解放したりしているような印象だったのですが、ドローイングに関してはなんかまだテストというか、作品という感じではないのかな?ちょっとイメージが繋がらなかったです。
 
 

日常/場違い

束芋と日常/場違いとNYKをセットで行こうと思っていたので、次の目的は日常/場違いを観に行く事にした。
 

 
泉太郎さんの作品が観たくて観に行ったんだけど、結構どれもレベルが高かったような気がするし、あのくらいの規模でああいうタイプの作家が集まる展示っていうのは実は珍しいんじゃないかなぁ?なんて思ったり。泉太郎さんの作品は結構2部屋に分かれているやつがインパクトあったなぁ。空間が分かれてる事によって単純にビックリしたし面白かった。
 
久保田弘成さんの車をグルグルまわすやつは日曜日だったらみれそうだったから、結構みたかったなー。謎の木を洗車機が洗うっていうのも凄かったが、やはり車がまわっている映像は、なかなかスゴい映像だったもんなー。曲も含めて。
 
そのほかもなかなか面白かった。木村太陽さんの段ボールの迷路のような物も単純に面白い感じがしたし、佐藤恵子さんの大きなスペースに自然でない物があたかも自然のようなものが存在しているような痕跡を残しているものも、大きなスペースを見えない森のように感じさせて良かったです。雨宮庸介さんのそこにある物と映像の中を繋げるような装置も面白かったと思います。藤堂良門さんの柱や石などの歴史のありそうな物にガラスの挟んだ作品もすごかったなぁ。あたかもそこに元からあったように自然なのに、ガラスが挟まっている。このイベントの映像があったので、貼付けておきます。
 

 
 

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