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ヴァレリオ・オルジャティ 展

ヴァレリオ・オルジャティ 展 at 東京国立近代美術館 11/11/01から12/01/15まで
 

 
ヴァレリオ・オルジャティ 展に行ってきました。建築展だと結構文字が多くて疲れるなーってものがあったり、この建築の模型があればなーってものがあったりと、いい建築展というのもなかなか見れないのですが、今回はかなり観やすく面白いものになっていたと思います。もう少し言葉で説明してくれてもいいかなー。とは思いましたがコンセプトとして言葉ではあまり説明しないというものだったので、まあ、仕方ないかなぁ。基本写真と模型と設計時にイメージの手助けをしたような作品という感じでしたね。模型のサイズが1:33に固定されていたのも建築のサイズがわかりやすくてよかったです。
 
ここまで、展示方法ばかり褒めてる感じになってますが、建築もよかったです。作風のようなものはわからなかったけれども、結構奇抜な形の建築もあるものの、内部は柱の少ない広い空間を得意としている感じで使いやすそうな建築が多かったですね。しかし、外観には意外性があるので、アイコンとして強度のある建築になっていて良かったですね。その意外性のある外観にどうして至ったかとかが言葉か何かで説明されてたら面白かったんですが、そこまでは説明されていませんでしたね。でも、わかりやすく見やすいないようだったので、楽しく見れる展覧会としては良いものでした。それにしてもロシアの美術館の建築はこれは1回見てみたいなぁ。ホントにこんなケーキをひっくり返したような大きな建築が森の中にあるんだろうか。すごいなぁ。
 
 

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Valerio Olgiati
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パウル・クレー「おわらないアトリエ」

パウル・クレー「おわらないアトリエ」を東京国立近代美術館(MOMAT)で観てきました。
 

 
クレーが今までどのような流れでどのようにして作品を作ってきたかがよくわかる様な展示でした。わかりやすいように展示してあったからなのか?評判がいいのか?平日に行ったんですが、かなり人が多かったです。クレーってそんなに人気の作家だったのか・・・。とにかく流れがよく細かく展示してあったので、クレーという作家の見方がわかった様な気がしました。ただ一つ気になったのはバウハウスで講師をしていたと思うし、その時期を境にちょっとだけ作風に変化が起きているんですが、そのあたりの変化の下りについては全く説明がなかったのが不思議でした。なんでだろ?バウハウスのことは禁句なのかな?
 
ドローイングのような作品や、作品の途中過程というものの考え方、時間の捉え方、作品というものの考え方とかをしっかりと考えつつ向き合って新たな手法を模索していったという足跡が非常によくわかったような気がしました。作品の作り方に言及していたり、なかなか面白い展示でした。
 
 

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ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた……

東京国立近代美術館でやっていた、ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた……を観に行きました。ウィリアム・ケントリッジは南アフリカの作家で、これだけの作品が集まるということはないのではと言われているそうです。
 

 
作品は基本的には実写とドローイングが混じり合った動画ものがメインのような気がします。ドローイングが本当のドローイングって感じなんですが、でも、それがアニメーションになって動き出しているという初期の作品がいくつか展示されていて、それだけでものすごい作業量と手間を感じていたんですが、その後、白黒動画とドローイングをあわせたものなり、手書きアニメーションより進化して、最終的にはカラー動画と交わったり、その他の立体視や鏡を利用しれ作品なども取り入れ始めようとしているようでした。
 
動画だけ全部観ても2時間はかかるとの事で、全体的にボリュームが多かったですが、実験映像という印象でそれがナカナカ面白かったです。もうちょっと作家の背景とか作品がどういう状況で作られたかなどの知識があったらより楽しめたかなー。それでも面白かったです。
 
 

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