Posts Tagged ‘タカ・イシイギャラリー’

五木田智央「Holy Cow」

五木田智央さんの「Holy Cow」をタカ・イシイギャラリーで観てきました。
 

 
世界的な日本人アーティストっていうのは何人かいると思うんですけども、五木田さんも日本にとどまらない世界的なアーティストですね。海外だとMARY BOONEギャラリーにそうそうたるアーティストと共に名前がありますね。2016年2014年にNYで展覧会が開かれています。イラストレーターというようなところから入って普通に絵画もできてしまって、さらに大きな画面も問題なく作れるなんて天才と言っていいような。五木田さんの詳しい話はフクヘンこと鈴木芳雄さんの記事が非常に面白くわかりやすいです。
 

 
とにかく、白/黒/グレーだけで無限の色合いを表現している気がしますし、モノトーンなのに色がついている絵画よりも何か充実した画面に見えるのは、そこにある情報を伝える方法がうまいのかな?と思います。時に消したり、時にコミカルに、不必要な情報は省いたり置き換えることで、深みがあるけどPOPな絵画が生まれているような気がします。
 

 
どこか新しくて、どこか古ぼけていて、なんとなくPOPで、なんとなくエロくて、なんとも言い表せないバランスで表現されていてとにかく見飽きることがなくてこういう作品が家に一点あったらずっと飽きないで観ていられるんだろうなという想像ができる作品です。とにかく良いです。必見。そういえばテイトウワさんの新作のジャケットも五木田さんですね。
 


 

TOMOO GOKITA THE GREAT CIRCUS
TOMOO GOKITA THE GREAT CIRCUS

posted with amazlet at 17.04.08
五木田智央
torch press
売り上げランキング: 109,874

 

777
777

posted with amazlet at 17.04.08
五木田智央
888ブックス
売り上げランキング: 138,911

 

LINGERIE WRESTLING TOMOO GOKITA―ランジェリー・レスリング
五木田 智央
リトルモア
売り上げランキング: 164,761

 

【Amazon.co.jp限定】EMO 【紙ジャケット仕様】 (特典CD-R付)
TOWA TEI
MACHBEAT.COM (2017-03-22)
売り上げランキング: 207

伊藤 存「潮の動きとこだわりのない置き物」

伊藤存さんの「潮の動きとこだわりのない置き物」をタカイシイギャラリーで観てきました。
 

 

今度の展覧会では、1999年に一度制作した「しりとりおきもの」の続きと、最近始めている鉛筆のドローイングを同時に展示します。
 しりとりは最後に「ん」の付く言葉以外を、ずがいこつ>つくし>しこく、という様にしりとっていきます。「しりとりおきもの」とはこうやって、並ぶことになった様々な物(事)を言葉の状態から、おきもの化し、質量のある状態にする作業です。また、おきもの化することで様々な物(事)に平等に空間を共有させる事が出来ます。
 鉛筆のドローイングでは、潮の満ち引きの様子を、絵らしく、いらないと思ったものは省きつつ、わりと任意な手の動きで描いてみます。これは、周期的な潮汐に個人の(鉛筆の)時間を落とす作業でもあります。
 性格の異なるこの2つが同時にあると場はたいへんへいたんになるし。
伊藤 存

 
ギャラリーに入った瞬間に鉛筆で書かれたドローイングと謎の置物が空間を余らせながらならんでいて、一体何事かと思いましたが、何らかのルールがあるんじゃないかと思ってそこにあった紙を観てみるとどうやらしりとりで置物が作られているようで。まあ、ただそれだけなんだけど、ある一定のルールというものを与えてそこに出てくるものを記録するという方法なのかなーってドローイングも観つつ思いました。そして、そこから考えると今まで刺繍で行われていたものも、何となくある下絵のようなものを一定のルールのに基づいて刺繍してたのかな?などと想像力を膨らましてみたり。実際はどうかわかりませんが。それにしても、タイトルとピッタリあった展示でした。
 

NEW TOWN
NEW TOWN

posted with amazlet at 11.10.31
伊藤 存
リトルモア
売り上げランキング: 464329

 

 

 

 

 

ネオテニー・ジャパン──高橋コレクション
美術出版社
売り上げランキング: 351174

 
 
 

荒木経惟「写狂老人Aのフィルム・ノスタルジー」

荒木経惟さんの「写狂老人Aのフィルム・ノスタルジー」をタカ・イシイギャラリーで観てきました。
 

写真はフライヤーを撮影したものです。
 
荒木経惟さんの展覧会ですね。「幸福だった時間を思う気持ち(ノスタルジー)こそが人生だと」感じたというような説明があったのですが、確かにそういうノスタルジーな部分を読み解くこともできるのかもしれませんが、どうしても、荒木経惟さんの写真を見慣れていない自分にはまず生々しさの方に目がいってしまいますね。まあそれが作風なのだから、そこから先を見て行かないと面白くないのかもしれません。写真についてはまだまだ勉強不足なので如何せんこんな感想になってしまいました・・・。
 
 

チロ愛死
チロ愛死

posted with amazlet at 11.05.14
荒木 経惟
河出書房新社
売り上げランキング: 27070

 

陽子 (荒木経惟写真全集)
荒木 経惟
平凡社
売り上げランキング: 87814

 

荒木経惟---父、母、陽子、チロ――生と死を見撮る写真家 (文藝別冊)
河出書房新社 (2010-11-29)
売り上げランキング: 102374

 
 

清澄白河ギャラリー巡り 10.04.21


 
・小山登美夫ギャラリー
ベンジャミン・バトラー 展 Paintings and Drawings 2010
葉っぱとか木とか、植物のようなものを抽象的にかいているのかな?っていう感じでした。かなり抽象化した上にペインティングもそのタッチを残すような緩い感じの色の付け方をしているんだけど、イマイチ僕にはフィットしなかった感じでした。うーん。なんというか、緩くて好きなものもあるんですが、どこか面白いとかなにか一つが無かった感じでした。
 
・hiromiyoshiiギャラリー
大城絢|Between a Woman and a Woman
井上信也|5、6の事
うーん。これまたどちらもよくわからなかったです。どう捉えればいいのかなぁ?って感じでした。大城さんの動画は結構手書きの感じとかそれが動画になっている感じとかは面白かったんだけど、なんかもう一つ面白味という点でわからなかったというか。
 
・タカ・イシイギャラリー
法貴 信也
パッと見単なる線画かな?って思ったんですが、良く見るとそれとは全然違ったものに感じる。いや、線画という事には変わりないんですが、線が2本の線画ですね。恐らくペンを2本同時に持って線画を書いているという感じだとは思うんですが、その2本の線がペンの傾きや向きによって近づいたり離れたり絶妙にするのでそこに空間的なものを連想させるということになっていてコレが絶妙に良い感じなんですよねぇ。とにかく見てて飽きないし、すごいなっていう感じで面白かったです。
 
 
・SNAC
 

 
八木良太展
清澄白河に新しく出来たギャラリーのSNACの初の個展の八木良太展にいって来ました。八木良太さんといえば前に、「Winter Garden:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開」で、氷で作ったVINYLって作品が面白かったので結構期待していったのですが、今回はイマイチだったかなー。なんかそこにいたギャラリーの人?が文化祭か?ってくらいに説明してくるし。それが印象的だったとはいえ、作品自体もイマイチ何となく足りない感じがしたなぁ。
 

ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開
松井みどり、国際交流基金
美術出版社
売り上げランキング: 122497

 

その絵、いくら? 現代アートの相場がわかる (THEORY BOOKS)
小山 登美夫
講談社
売り上げランキング: 72752

 

現代アートビジネス (アスキー新書 61)
小山 登美夫
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 13626

 

小山登美夫の何もしないプロデュース術
小山 登美夫
東洋経済新報社
売り上げランキング: 88562