Posts Tagged ‘オペラシティ アートギャラリー’

「片山正通的百科全書」

片山正道さんのコレクション展「片山正通的百科全書」をオペラシティ アートギャラリーで観てきました。
 
所狭しと並べられたコレクションが大量で、今までオペラシティアートギャラリーで観た展覧会の中でもっとも壁が多く、細かい通路が多く、小部屋が多く作品点数が多かったのではないかなと思いました。
 

 
コレクション展なので、特に強いキュレーションがあるわけでもないので、羨ましいなーと観ていく感じなのですが、こういうコレクション展の中では一番好みがあうというか、有名な物好きというか。苦笑。村上隆さんのコレクションは別格でもはや美術館クラスだなと思ったのですが、これはコレクションという感じがしつつ、海外のものも交えて有名な作品がほとんどを占めているあたりが観やすくて良かったです。
 

 
特にこのAdrian Ghenieと五木田智央さんの部屋とかは、五木田さん好きもありますが、Adrian Ghenieを初めて実物でみたのでもっといろいろ観てみたいなと思わされました。(できればアクリルなしで。笑)
 

 
KAWSとは友達のようで、限定のTシャツとかSHOPで売っているほどでしたし、コレクションもたくさんありました。他にサイモンフジワラとライアンガンダーのコレクションもいっぱいありましたが、説明をできれば何かに詳しく書いておいてくれると嬉しかったり、サイモンフジワラさんのは特に映像がなくてあんまりわからないなーっていう感じだったりだったので、流し観的な感じになりましたが、たくさん持っていました。
 

 
意外だったのが、村上隆さんのまだスーパーフラット以前と思われる作品がいくつかあったりして、こういうのが観れたのは面白いなと思いました。(写真の青い作品がそう。よく見るとDate Paintingで日付が膨らんでいる。写真では全然わかりません)ほとんど海外作家というわけでもなくて、若手もちょこっとあったり、大竹伸朗さんとかもあったり、松江泰治さんがあったり、日本人作家も結構ありました。
 

 
とにかく、お金もちでオシャレなアートがいっぱいあります。みたいな感じで、自由に買っている感じがして羨ましいなーと思うと同時に、自分も何も考えないで買うとこれのショボい版になるだろうなー、もっとどういうコレクションにしたいか考えたりするのもいいかもなーなんて思ったりしました。
 

 


 

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「絵画の在りか」

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何かと話題な展覧会いってきました。東京オペラシティ アートギャラリー の「絵画の在りか」 展 です。
 
なんでこのメンツなのかなー?とか、展示の方法とか、微妙なことは色々な人の話から理解はできたが、まあ、そんなに悪くもなかったかなーと。
 
美術館があれをやったら謎だけど、一応アートギャラリーって名前だし(値段はわからないけども。)まあ、展示方法が悪くてデパートとか何とか展みたいな微妙さでしたし、個々の作家に深く入れないので勿体無いとか思いますけどね。
 
ということで、絵画の在りか展の感想としては、青木豊さん、今井俊介さん、高橋大輔さんが好きだったなぁ。個展があったら観たいなぁ。
 
という感じで、ライトなショーケースとしての感想が正しいのかなーなんて思いました。色々な作家がみれて楽しかったです。ちなみにこの位の作家さんなら、まだサラリーマンでも頑張れば買える値段ですよ。
 
あと絵画の在りかはよくわからなかったです。
 

「李禹煥と韓国の作家たち」「Project N クサナギシンペイ」

「李禹煥と韓国の作家たち」をオペラシティ アートギャラリーで観てきました。
 
瀬戸内国際芸術祭で李禹煥さんを観てから、SCAI THE BATHHOUSEでも観たりと李禹煥さんの作品を観る機会が結構あったんですが、観る度に理解が深まっていくような気がしています。最初は安藤建築の中にあって、安藤建築の雰囲気にやられたてしまって、あまり良く観れてなかったんですが、安藤建築の空間やその存在感と作品の空間と存在感がリンクしているのに気がつかないで、存在感のない絵だなぁーなんて思ったりしていました。しかし、その次にSCAI THE BATHHOUSEで観た時は、ホワイトキューブ的な空間で観たせいで今度は安藤建築の中では気がつくことができなかった、その強烈な存在感に気がつきました。その空白の中にある色やタッチの存在感はもの凄いと感じれました。
 
そして今回は、SCAI THE BATHHOUSEで観たような力強い作品になるまでの軌跡を観れたような気がしました。最近の作品は白に近いような灰色で一つ、あるいはそれほど多くないタッチで空間を裂くような作品が多かったように思えましたが、そこにたどり着くまでには色々な手法を試していたという軌跡をある程度の数でみることが出来て面白かったです。色も灰色で無いものやグラデーションに近い複数の色も使っていました。
 
さらに、李禹煥に近い作品を作っている韓国の作家の展示も行っていて、それらもそれぞれナカナカ面白かったです。色という面からアクセスしている作品や、タッチだったりとその形状自体で勝負している作品もありました。また、複雑な作業はしていないがあらたな視覚表現を探しているようなものなど。李禹煥と併せて観れて良かったです。
 
また、Project Nはクサナギシンペイさんだったのですが、なかなか好きな感じでした。余白となる空間を生かしつつ、風景と思われる絵から幾何学的な部分を切り抜いたり、空気のような物を切り抜いたりというものを薄い絵の具でレイヤーとして重ね合わせて書くという手法はなかなか重しろいという感じがしました。これは、またそのうちどこかで観ることになりそうな予感がするなー。
 
 

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ホンマタカシ「ニュー・ドキュメンタリー」

ホンマタカシさんの「ニュー・ドキュメンタリー」を東京オペラシティ アートギャラリーで見てきました。
 

 
ホンマタカシさんは、主に雑誌を主戦場としている写真家と思っていたのですが、金沢21世紀美術館でやってから東京のオペラシティアートギャラリーと巡回するという展示を今回はやっているので、アーティストなのかなぁ?なんて思いながら展示を観てきました。観てきた感想としてはアーティスト的なコンセプチュアルな部分も見えるけどやっぱり写真家といった方がいいのかなぁ?という印象でした。(そりゃ写真家なんだから当たり前かもしれませんが・・・。)
 
展示の構成としては、「Tokyo and My Daughter」「Widows」「re-construction」「M」「Together: Wildlife Corridors in Los Angeles」「Trails」「Short Hope (a portrait)」というパートに別れていてそれぞれの内容はWEBにも載っているし、会場でもらえるパンフレットにも載っているので割愛しますが、僕が思っている写真家のコンセプトよりは一歩踏み込んだ感じのコンセプトの物が多いという印象があります。(まあ、僕が写真はそんなに得意ではないので、説明されないと読み取れてないのかもしれないのですが。)そのコンセプトがまず大きくあるというところにアートとの関連性を見いだせるともいえて、そこが最初に書いたホンマタカシさんがアーティストに近いと感じる部分なのかも知れません。
 
写真自体は、全体的に空白部分を利用して空間を生かしたものであったり、時代を感じさせるという時間を生かした物だったりしているものが多いかもしれません。そんな中で「M」という某Mではじまるファーストフード店を撮った写真だけシルクスクリーンで加工されていてアメリカンな所を感じさせつつも、デザイン的にはスタイリッシュというちょっと雰囲気が違うものを展示していました。個人的にはそのスタイルもかなり好きですし、全体的にこういう写真は似ている物を撮っている人は結構居そうだけど、やはり独特のニュアンスがでるんだなとわかる写真が多かったような気がします。今後アーティスト的な部分が大きくなっていくのか?それとも、より写真家らしくなっていくのか?それとも両立してあらたな方向に向かうのかそのあたりが楽しみです。 
 
 

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ドミニク・ペロー「都市というランドスケープ」

ドミニク・ペロー「都市というランドスケープ」を観に、オペラシティ アートギャラリーへ。
 

 
入ってすぐにペローのつかっている鎖のようなファサードで区切られた空間にいくつもの映像が投影されていたのですが、これがイマイチ観づらい。座る席があって座ってみれるのだけども席数が少ないので観られない。だからといって立ってみていいのかと思うと何となく体勢的に辛いということで、何か映像が多くてイマイチぱっとしない感じとかありました。
 
その次の部屋では、模型がたくさん飾られていたし、大阪あたりに出来るもの?出来てるもの?の模型もあったりして、やっぱ作ってるものは面白そうな物が多かったような気がしたんですが、。なんかもうちょっと、コンセプトとかどうしてこうなったかとか知りたかった気もしたり・・・してしまって、イマイチ煮え切らない感じでした。
 
あとは、ディティールのスケッチとか?があった感じですね。個人的にそれほど詳しくドミニク・ペローを知らなかったので、もうちょっとどういうコンセプトで今まで建築を建ててきたのかとか、知れると良かったんだけどなぁ。でも、知っている人にはたくさんの模型とか映像とか観れて良かったのかもなぁ。
 
 

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