Archive for 2012年1月

チャーリー・コールハース 「Metabolism Trip」

チャーリー・コールハース 「Metabolism Trip」 at ギャラリー koko
12/01/03から12/01/15まで

 

 

アーティストであり社会学者でもあるチャーリー・コールハースが、日本のメタボリズム建築を撮影するために 様々な街・人を訪ねた旅の記録です。

チャーリー・コールハースが注目したのは、建築物のデザインそのものではなく、時間の経過とそこに住む人々によって変化、あるいは進化していったメタボリズム建築の成長の軌跡です。それは、”新陳代謝”を掲げたメタボリズム建築の本質に迫るものともいえるかもしれません。彼女の写真とテキストとともに、成長を続けるメタボリズム建築の”現在”を体験してください。

 
ということで、メタボリズム建築が今どのように新陳代謝したのかという、検証を写真という形で切り取ってくるという展覧会でした。なので写真も建築写真というわけでもなく、写真としての芸術的な作品というものでもなく、今どのように新陳代謝しているのか、そしてそれが出来ているのか?というような視点を含んでいたようにも思えます。スナップ写真みたいな感じなんですが、展示方法もあいまってなにやら俯瞰して空間を切り取りながら見ている様な感じで面白かったですね。たまたま行ったら作家本人だけでなくSANAAの妹島さんもいたのでビックリしてしまいました。会期があまり長くないのでそろそろ終わってしまうので、そこそこ人が入ってて盛況でした。
 
 

China Daily Life
China Daily Life

posted with amazlet at 12.01.13
Veenman Publishers
True Cities
True Cities

posted with amazlet at 12.01.13
Charlie Koolhaas
Lars Muller Publishers
売り上げランキング: 435419
Project Japan, Metabolism Talks…
Rem Koolhaas Hans-Ulrich Obrist
Taschen America Llc
売り上げランキング: 1493

ヴァレリオ・オルジャティ 展

ヴァレリオ・オルジャティ 展 at 東京国立近代美術館 11/11/01から12/01/15まで
 

 
ヴァレリオ・オルジャティ 展に行ってきました。建築展だと結構文字が多くて疲れるなーってものがあったり、この建築の模型があればなーってものがあったりと、いい建築展というのもなかなか見れないのですが、今回はかなり観やすく面白いものになっていたと思います。もう少し言葉で説明してくれてもいいかなー。とは思いましたがコンセプトとして言葉ではあまり説明しないというものだったので、まあ、仕方ないかなぁ。基本写真と模型と設計時にイメージの手助けをしたような作品という感じでしたね。模型のサイズが1:33に固定されていたのも建築のサイズがわかりやすくてよかったです。
 
ここまで、展示方法ばかり褒めてる感じになってますが、建築もよかったです。作風のようなものはわからなかったけれども、結構奇抜な形の建築もあるものの、内部は柱の少ない広い空間を得意としている感じで使いやすそうな建築が多かったですね。しかし、外観には意外性があるので、アイコンとして強度のある建築になっていて良かったですね。その意外性のある外観にどうして至ったかとかが言葉か何かで説明されてたら面白かったんですが、そこまでは説明されていませんでしたね。でも、わかりやすく見やすいないようだったので、楽しく見れる展覧会としては良いものでした。それにしてもロシアの美術館の建築はこれは1回見てみたいなぁ。ホントにこんなケーキをひっくり返したような大きな建築が森の中にあるんだろうか。すごいなぁ。
 
 

El Croquis 156 - Valerio Olgiati
Valerio Olgiati
El Croquis
売り上げランキング: 3731

 

Valerio Olgiati
Valerio Olgiati

posted with amazlet at 12.01.13
Laurent Stalder Bruno Reichlin Mario Carpo
Quart Verlag Luzern
売り上げランキング: 1492

 

The Significance of the Idea in the Architecture of Valerio Olgiati
Markus Breitschmid Valerio Olgiati
Niggli Verlag
売り上げランキング: 52259

 
 

BLOOMBERG PAVILION PROJECT


 

「BLOOMBERG PAVILION PROJECT」は、東京都現代美術館敷地内に建てられたパヴィリオンを舞台に、一年間に渡って東京在住の若手アーティストの個展や公募展、パフォーマンス・イベントを開催していくプロジェクトです。パヴィリオンのデザインは、国内外で注目を集める若手建築家平田晃久。

 
ということで、これから色々な作家の個展とかがこのスペースで行われていくそうです。すでに第2弾で蓮沼執太さんのフィールドレコーディングの音と映像の作品がありました。ただ、昼間だとプロジェクターの映像がほとんど見えないので要注意です。
 
 

 

animated (発想の視点)
animated (発想の視点)

posted with amazlet at 12.01.07
平田 晃久
グラフィック社
売り上げランキング: 361699

 

CC OO|シーシーウー
CC OO|シーシーウー

posted with amazlet at 12.01.07
蓮沼執太 Shuta Hasunuma
Headz (2012-01-01)
売り上げランキング: 2181

 

ポップ オーガ
ポップ オーガ

posted with amazlet at 12.01.07
Shuta Hasunuma 蓮沼執太
HEADZ (2008-09-17)
売り上げランキング: 19957

 
 

「ゼロ年代のベルリン -わたしたちに許された特別な場所の現在(いま)」展

「ゼロ年代のベルリン -わたしたちに許された特別な場所の現在(いま)」展 at 東京都現代美術館
11/09/23から12/01/09まで

 

 

1989年の壁の崩壊後、ベルリンは変化を続け、政治、経済、文化の実験場として世界の注目を集めてきました。ゼロ年代、ベルリンは世界の中で、アーティストを最も魅了するホットな都市となっています。そこではゆるやかなソーシャルネットワークがつくられ、ジャンルを横断する恊働や交流がなされています。グローバル化によって加速された複雑な政治社会状況に対して、各々の作品に忍ばせられた社会に対する意見(こえ)は、ベルリンの街に音楽(うた)のように響き渡っています。

 
ということで、新たな息吹が芽吹いている熱気のある街としてのベルリンの0年代の作家を集めた作品展らしいのですが、あまりベルリンだからとか色々な実験場としての感じはわからなかったです。僕はどちらかと言うとそういう場の空気というものはもちろんあるだろうけど、そういうもの自体がインターネット等によってドンドン薄まっている時代であると思うタイプなので、やはり特殊な地域はないんだなという印象の方が強く感じられた気がしました。様々な場所でブランコをゲリラ的に行う作品とかなかなか面白かったし、面白い作品もありましたけど、何となくインパクトの弱い展示だったかなー。
 
 

「建築、アートがつくりだす新しい環境 -これからの“感じ”」展

「建築、アートがつくりだす新しい環境 -これからの“感じ”」展 at 東京都現代美術館
11/10/29から12/01/15まで

 

 
SANAAとMOTの共同企画で行われている展示ですね。アートがつくりだすとアートの関わりも書いてあったんですけど、ほとんど建築展と言っていい様な無いようだったと思います。あくまで建築側からの視点という印象です。そしてSANAAを中心として考えられる様な建築が多かったような気がします。模型も多かったしフランクOゲイリーのあたらしいマンハッタンのビルの写真とか模型とかもあったりナカナカ建築側からみると充実した展示だったと思います。原広司さんの動画が全部見ると2時間以上あったので、これを見る人は余裕をもっていった方が良いと思いますね。その他にも動画が結構あって一番最後の部屋にあった3D映像のSANAAのROLEX Learing Centerの映像が良かったですね。SANAAのいつもの建築だなという印象も持てたし、さすがに本物を観に行くのとは違うけどかなり面白かったですね。これからはこういう映像が多くなるといいですねー。
 

 
あと、中庭部分に雲を作る装置で中に入れるものが作られていました。いやー。雲の中って感じというよりも霧の無かって感じでしたけど、それはそれで面白かったな。

 

豊島美術館 写真集
豊島美術館 写真集

posted with amazlet at 12.01.07
内藤 礼 西沢 立衛 鈴木 研一
millegraph
売り上げランキング: 138862

 
 

GA ARCHITECT 妹島和世+西沢立衛 2006-2011
ADAエディタトーキョー
売り上げランキング: 327080

 

妹島和世+西沢立衛/SANAA 金沢21世紀美術館
ウォルター・ニーダーマイヤー ルイザ・ランブリ ホンマ タカシ 長谷川 祐子 鷲田 めるろ
金沢21世紀美術館
売り上げランキング: 539436

 

妹島和世+西沢立衛読本-2005
妹島 和世 西沢 立衛 SANAA 二川 幸夫
エーディーエー・エディタ・トーキョー
売り上げランキング: 352640

 

妹島和世+西沢立衛/SANAA―WORKS1995‐2003
妹島 和世 西沢 立衛
TOTO出版
売り上げランキング: 200708

 
 

第680回デザインギャラリー1953企画展「BONSAI」

第680回デザインギャラリー1953企画展「BONSAI」at 松屋銀座 デザインギャラリー
11/12/27から12/01/23まで
 

 

「盆栽」は古くは、中国・唐時代の「盆景」がその発祥とも言われていますが、平安時代、それが日本に伝わり、江戸時代に隆盛を極めるに至りました。自然界の大木の姿を鉢の中に凝縮させる独特の世界観は、日本人だけでなく、広く海外にも注目される存在となりました。時間と手間のかかることから、時間のゆとりのある人々に愛好されてきましたが、近年では、若年層の間にもその面白さがじわじわと伝わりつつあります。現代の生活の中に盆栽をどのように取り込むべきか、楽しむべきかなど、実践的な盆栽の在り方をご紹介してゆきたいと、盆栽家の森前誠二氏の監修の元、本展を計画いたしました。

 
こんなコンセプトのもとやられている展示のようですが、実践的な盆栽のあり方というのは全然わからなかったのですが、とにかく盆栽がすごかったですね。樹齢が100年を越えている様なものをみると何故高額で取引されているのかがわかる様な気がしました。器に移すことで自然から人の手の中の環境で育てられるということで、盆栽というものが小さな生態系のようなひいては宇宙というようなものと結びつけられるということが簡単に理解できた様な気がします。その世界に歴史を刻むように育てるのだなということがわかって面白かったです。良い展示だったなぁ。というよりも盆栽がすごいのかもな。
 

盆栽との対話
盆栽との対話

posted with amazlet at 12.01.06
森前誠二
亜紀書房
売り上げランキング: 332443

 

お洒落な大人の盆栽入門
森前誠二
情報センター出版局
売り上げランキング: 213658