Archive for 2011年7月

加藤泉「Paintings and Sculptures」

加藤泉「Paintings and Sculptures」をアラタニウラノに観に行きました。
 

 
加藤泉さんは、Nadiffでも展示をやっていましたが、同時にアラタニウラノでも展示をやっていました。こちらはいつも通りというか、Nadiffでの新たな一手ではなく木彫りのスカルプチャーとペインティングですね。展示タイトルも「絵と彫刻」だからまさにその通りって感じですね。いつも通りでもともと加藤さんの絵はあんまり好きじゃないんだよなーって思っていたのですが、最近一連の作品をみていてなんだか少しづつイヤだなーと思っていた部分が取り払われている気がします。その異形の胎児のようなものに慣れてきた感じがしてます。そのうち子どもを観る様な感じで愛情の様なものが生まれたりするのかなぁ?そしたらかなり面白いものになるだろうなという事はよくわかります。そういう風になったら面白いんだろうな。
 
 

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タムラサトル「A マシーン」

タムラサトル 「A マシーン」をTakuro Someya Contemporary Artに観に行きました。
 

 
Aマシーンは、まさにそのままというか、Aと書いてあるマシーンですね。何でAとかかれているかというと、チェーンですね。歯車がモーターでまわっていて、そこをチェーンがまわると言う状態でAという文字をつくっているというマシーンでした。そのほかにも星やハート、XとかZ(だったかな?)などもあって様々な文字や図形をつくっていたのですが、重々しいマシーンとやっていることとのギャップがなかなかスゴいというか。そのギャップは面白かったですけど、結局なんなのか・・・ってちょっとわからなかったっす・・・。
 
 

佐藤允 「初恋」

佐藤允「初恋」をギャラリー小柳に観に行きました。
 

 
黒で書かれたドローイングの堆積というような感じでしょうか?その原型となるドローイングも一緒に展示されていましたが、ドローイング単体でも何かの念のようなものが込められている様な絵なのですが、それを切り抜いたり貼ったりすることで一見平面のような絵が通常の手で描かれるような手法とは別の手法で堆積されていることがわかる様な絵でした。しかし、その念の様なものも一緒に堆積している様に見えるので、実際の大きな絵をみるとかなりの書き込み具合とその積み重ねによってかなりの力を感じるようになると思います。細部までのこだわりが積み重なって、新たな絵をうみだしているという所がその根源かもしれませんが、実際観るとかなり画像で観るのと違ってるので実際みるのが良いですね。
 
 

木下晋 + 袴田京太朗 「うつしみ」

木下晋 + 袴田京太朗 「うつしみ」をMA2 Galleryに観に行きました。
 

 
袴田京太朗さんの作品が観たかったので、観に行ってきました。ここは、建築も千葉学さんが作ったモノなので、建物としても行ってみたかったギャラリーでした。袴田京太朗さんの作品はいつも通りといえばいつも通りですが、最近はカラーのものだけでなく、さらに異素材と組み合わせた作品が多くなっている様な気がします。そこに実際あるはずの木などで出来た彫刻を解体して再構築するような形で作品を作り出す。実際のものとは違ったものになるのだが実際のものもそこにあるようなそんな作品が多くて好きですね。今回もその流れの中の作品だったように思えます。
 
木下晋さんは、初めて見たのですが、鉛筆でのもの凄い画力とともに何やら悲しみを内包した様な瞬間を切り取っている作家さんのような気がしました。そこにいるお年寄りのバックボーンはわかりませんが年齢という年輪以外にももっと深いなにかを内に秘めたそんな絵の説得力はスゴいですね。
 
 

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