Archive for 2011年5月

ハンス・ヨゼフソン 展

ハンス・ヨゼフソン展を小山登美夫ギャラリーで観てきました。
 

写真はフライヤーを撮った写真です。
 
抽象的な彫刻作品だったのですが、どうやら全て人間をモチーフにしている作品だったようです。英語字幕で78分もある動画はさすがに全部はみなかったのですが、その作品だけを観てもスゴく力強い念のようなものが込められているんじゃないか?と感じるような作品でした。そのため彫刻自体に生命の力強さという感じをうけました。造形だけみると抽象的でほとんど人だかなんだかわからないものもあったりするんですが、その生命や魂ともいいたくなる何かのために人なんだということを理解できるというような作品でした。
 
 

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田口行弘「Pan! Pan! Pan!」

田口行弘さんの「Pan! Pan! Pan!」をSNACで観てきました。
 

 
田口行弘さんというと、僕が見た覚えがあるのはαMの複合回路で観たのを覚えているのですが、この時は影と実態の境界を歩くような作品でした。そのような虚数と実数の間のような間のないところの間をみせるアーティストなのかな?って思っていたんですけど、今回はそれとはまた違うタイプの作品でした。
 
今回の作品は2つあって、一つはパラパラマンガを写真でつくるというタイプの作品で、これは言ってみれば現実でアニメーションをつくっているという感じでしょうか実際ではあり得ないことが起きるアニメを利用して実際には起きないことを起こすという感じにも捉えられました。もう一つは2人で会話をしているのだけども間に一人言葉を伝達する人がいるという作品。音を空気の振動と捉えるならばその振動役の人間がいるというような作品ですね。
 
αMで見た作品とかからも感じたことではあるのですが、何となく見えないものに実態を与えようとしているのかな?という印象を受けました。実際はそこに無いものをあるように表現するにはという感じでなかなか面白かったです。
 
 

ホンマタカシ「between the books [Mushroom…]」

ホンマタカシさんの「between the books [Mushroom…]」をlimArtで観てきました。
 

 
東京オペラシティアートギャラリーで開催中のホンマタカシさんの「ニュー・ドキュメンタリー」展が中心となっていて、そこから派生した9つの展覧会「サテライト9」の中の一つの展示です。limArtでは、キノコの写真を中心とした作品群でした。
 
キノコの写真というと、なんか自然の中にあってそれを撮っている写真が多いと思うのですが、このキノコの写真は自然と切り離されてキノコというものにフォーカスしているような感じで、特にキノコの形状というものに目がいくようになっていたように思えます。やはりホンマさんは一般的に思える切り取り方とは別の切り口を写真で切り取っているという感じがしますね。
 
 

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ホンマタカシ「Seeing Itself <建築写真編>」

ホンマタカシさんの「Seeing Itself <建築写真編>」をgallery kokoで観てきました。
 

 
東京オペラシティアートギャラリーで開催中のホンマタカシさんの「ニュー・ドキュメンタリー」展が中心となっていて、そこから派生した9つの展覧会「サテライト9」の中の一つの展示です。gallery kokoでは、建築写真を中心とした作品群でした。
 
通常、建築写真というとGAとか建築雑誌といわれるもので観る機会が9割以上なんですが、そういう建築写真とは違ったものでしたね。通常の建築写真は建築が画面の構図を支配していてそれで完成している物だと思うのですが(それで良いと思う)、ホンマさんの写真は建築だけで写真が成り立っていないという感じですね。それ以外の要素も含めて写真がなりたっているような気がしました。
 
それ以外に展示の仕方もなかなか面白かったのですが、ぶっちゃけちょっと見難かったですねぇ。双眼鏡で遠くにある写真をみるっていうのはいいんだけど、やっぱりしっかりと観たかったなぁっていう気もするし。でも、面白い展示方法であったと思います。
 
 

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ホンマタカシ「フォトグラフス」

ホンマタカシさんの「フォトグラフス」をGallery360°で観てきました。
 

 
ホンマタカシさんは今回かなり色々なところで同時に展覧会を開催しているみたいです。東京オペラシティアートギャラリーで開催中のホンマタカシさんの「ニュー・ドキュメンタリー」展が中心となっているのかな?そこから派生した9つの展覧会「サテライト9」をやっているみたいです。その中の一つですね。ホンマタカシさんの写真を意識してみるのは恐らく初めてなんですが、どこかで多分見てるんだろうなーと思いました。
 
Gallery360°での展示は、結構都市を切り取ったような作品が多くそしてさわやかで明るいそらの色など、色でクールな感じをあらわしつつの作品が多かったような気がします。かなり街の切り取り方とか好きな感じだったなぁ。都市にありながら都市でなくても成り立つしかしそのなかに人や街の空気感があるような。他のも観に行こうかなぁー。
 
 

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東松照明

東松 照明さんの作品をタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムで観て来ました。
 

 
かなり昔からの色々な写真があって色々なタイプの写真があったように思えました。あと緊張感のある感じがしました。うーん。まだ写真についてどうやって伝えたらいいのかよくわかってないないですが。モノクロームがあう写真だなと思いました。森山大道さんとかに近い感じがしましたが、緊張が違うというか・・・。うーむ。写真についてももうちょっと勉強しないとな・・・。全然内容がなくてスイマセン。
 
 

 

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フィロズ・マハムド「ラメンテーション」

フィロズ・マハムド「ラメンテーション」をOTA FINE ARTSで観て来ました。


 
あいちトリエンナーレで豆の戦闘機を作っていた人ですね。あいちトリエンナーレは写真撮れたので、それも載せておきます。これの縮小版が今回の展示でも出ていました。
 

 
この作家の事をしるにはどうやらバックボーンが重要なんだということを、あいちトリエンナーレのときに覚えたのでバックボーンを思い出してたのですが、解説に丁寧にかいてあったので、引用させてもらいます。
 

展覧会タイトルの「ラメンテーション」は、戦争や衝突がいろいろなレベルで人々に与える深い悲しみや喪失感を意味します。キャンバスに描かれる人物像たちはいずれも戦争の渦中に置かれますが、とくにプラッシーの戦の物語は、インド史において英仏列強の代理戦争として位置づけられていつの時代も国家に翻弄される民の生活が印象的です。

絵画作品は、17世紀ムガール帝国時代を舞台に繰り広げられたベンガル地方のナワーブ(太守)とイギリス東インド会社間の長い争い、プラッシーの戦を描いています。2点組で構成される作品は、相反する要素を表しています。止むことのない争いや王とお妃の愛情と悲しみ、また軍国主義と偏見という相互作用などを描き出しています。
また穀物で表面を覆われた『Fatboys』は、戦時下における軍国主義と政府が対峙する市民との対立を示唆します。政府は莫大な予算を軍備に注ぎ込み、兵器や軍用戦闘機は国の財政と民の生活を疲弊させます。軍国主義はますます高慢になり、来たる有事へ備えるのが常です。古代より現在に至るまで戦争はあらゆる富を使い果たし、挙句に生命に関わる食糧までも奪い去る、この矛盾と悲しさは変わることはないとフィロズ・マハムドは考えます。

 
ということで、バックボーンをしらないとなんかイマイチピンと来ないのですが、知るとなるほどなって感じですね。バングラディッシュらしさが出てていいとは思うんですけど、余り好みではないかなぁ。
 
 
この本は行く時に読む本だから、参考にならないか。
 

 
 

Richter & Twombly「New Edition Works」

Richter & Twombly「New Edition Works」をWAKO WORKS OF ARTで観て来ました。
 

 
ゲルハルト・リヒターの、ガラスとラッカーを用いた作品「アブダラ」のシリーズと、サイ・トゥオンブリーのドライプリント作品「チューリップ」のシリーズをが展示されていました。リヒターはこのシリーズ以外にもペインティング?っぽいのが一つありました。
 
リヒターは絵の具を堆積させたような抽象的なペインティング?のようなガラスの裏から色をのせていったような作品でした。サイ・トゥオンブリーはチューリップとわからなくなる位近くから撮った写真のプリントでしたね。ぼやけることでの抽象性があったかなぁ。このあたりまだよくわからないんだよなぁ。もうちょっと西洋の作家の背景知っていないとだめだよなぁ。
 
 

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かみの道具4 ネンチャクシコウ展

「かみの道具4 ネンチャクシコウ展」をリビング・モティーフで観て来ました。
 

 
紙というすべて利用可能性が出きったと思われるような物の可能性を追求している、かみの工作所とデザイナーが組んで新たなプロダクトを作成したようです。参加デザイナーと作品は以下の感じ。
 
・三星安澄|オリボン
 折ったり貼ったりすることで、様々なかたちがつくれるリボン
・山田佳一朗|トリノス
 鳥が小枝や葉をくっつけて巣をつくるように、自分だけの巣作りを楽しめる器
・安積 伸|貼プランター
 粘着シールで窓ガラスに貼り付けることのできるプランター
・トラフ建築設計事務所|tapehook
 見る人に不思議な印象を与える、テープの性質からヒントを得たフック
・サダヒロカズノリ|ミーーーラ
 送って喜ばれる、驚きとユーモアにあふれたポストカード
・寺田尚樹|Par Avion よく飛ぶ紙飛行機便箋
 空を飛ぶ紙飛行機のお手紙、文字通りの「航空便」
 
ですね。特にトラフの作品がよかったなぁ。マスキングテープのような見かけのフック、紙なのにものをかけたりできるっていうのは観てる方からの意外性もすごかったし、面白さもあったし、部屋にあることを考えても便利でおもしろいという日常が楽しくなるツールって感じで良かった。展示の仕方も偽物のマスキングテープをちょっと配置してるのもおもしろかったです。
 
あと、関係ないかもだけど、この下のかみの工作所の本についてる、横山裕一さんの紙の名刺入れよかったなー。ちょっと欲しい・・・。
 
 

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