Archive for 2010年5月

ARTIST FILE 2010

今年もやっていたアーティストファイルに行って来ました。国立新美術館で毎年やっている、ARTIST FILE 2010ですね。
 

 
結構、面白かったですねー。思ったより今年は好きな感じなのが多かったような気がします。特に桑久保 徹さんの作品はよかったなー。新作と思われる壷のシリーズも面白かったんだけど、不思議な風景画みたいなやつはやっぱりいいなー。なんか結構西洋の文脈上にありそうなタッチなんだけど、幻想の世界の捉え方が、日本的というか、どこかフィギュアとかアニメ漫画系を思わせるような感じがしてしまうのが入りやすくて好きでした。
 
福田尚代さんの回文とか本を解体したり分解してる作品もなかなか好きでした。なんとなく言葉を分解したりサンプリングしたり構築してるなっていう感じとか偶然の取り込み方みたいなのが関連して連想させるのが面白かったです。
 
石田尚志さんの動いていく線画もなかなか迫力がありましたね。やってみればできるだろうなって思うような感じではあったんですけど、その手間とかを考えたらスゴいなーという感じがヒシヒシと。
 
他も泡の人とか、オランダの作家さんの日常風景が不思議に切り取られるのとか面白かったですね。
 
 

 
この全員の個展があるみたいなスタイルにも慣れて来て、この感じで見るのもなかなかおもしろいなーって思えるようになって来ました。一緒に何かやるとか作品が少ない数しか無いみたいな何人展みたいな感じじゃなくて、個展が全部並んでるというスタイルなのが面白くみれるところだなーって思います。
 
 

GA HOUSES PROJECT 2010

GA HOUSEの2010の展示がやっていたので見て来ました。
 

 
いやー。色々な家があるもんですね。安藤忠雄さんのデミアンハーストのスタジオ設計はハウスなのかな?っていうのもありましたが。結構色々な家をみましたが、なかなか現実的なもので想像できるものは少なかったなー。ただ建築家に家建ててもらいたいなーとは思いましたが。
 
 

六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?


 
写真は森美術館のflickrに上がっているのでここから見てもらえばたくさん写真が見れますね。
 

↑森美術館のflickrです。
 
結構、いろいろな作家の人が出てたけど、なんかこういう所で見せられてもなーっていうストリートアートみたいなものをいくつかあって、なんだかもうちょっと見せ方をどうにかしたらいいのかなぁ?なんて思ったものもあった。そんななか雨宮庸介さんの作品を見ている最中に突然本人のパフォーマンスがはじまって現実と非現実/その場と画面の向こうの空間の交差する感じが面白く感じました。ストリートアートもそれくらいの努力をみせたら面白かったかもな。完全なストリートをどうにか再現するみたいな。
 
それ以外で、結構気になったものは、照屋勇賢「告知-森」も結構前にどこかで見た時から気になっていたんだけど(確かネオテニージャポンかな?)、なかなかスゴく細かくて面白く出来てると思ったなー。小金沢健人「CANBEREAD」に関しては、小金沢さんの「速度の落書き」みたいな作品をちょっと期待してたので、過度に期待しすぎてちょっと微妙だったけど、なかなか面白かったと思う。青山悟さんの刺繍で作られた作品も良かった。単にキレイっていうだけっでも評価出来てしまう作品の強度があったし。ダムタイプとかちょっと重い話系の作品もあったけど、何となくちょっとフィットしなかったかなぁ。
 
そもそも芸術は可能か?っていうテーマみたいな言葉を掲げてしまったが為にちょっと見方がぶれたような気がしました。六本木クロッシングっていうタイトルだけだったらまあそういう大枠で捉えられたんだけど、なんか芸術は可能か?というテーマには何も答えが出てない気もしたなぁ。ちょっと不思議な感じ。
 
 

 
 

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