Archive for 2010年5月

清澄白河ギャラリー巡り 10.04.21


 
・小山登美夫ギャラリー
ベンジャミン・バトラー 展 Paintings and Drawings 2010
葉っぱとか木とか、植物のようなものを抽象的にかいているのかな?っていう感じでした。かなり抽象化した上にペインティングもそのタッチを残すような緩い感じの色の付け方をしているんだけど、イマイチ僕にはフィットしなかった感じでした。うーん。なんというか、緩くて好きなものもあるんですが、どこか面白いとかなにか一つが無かった感じでした。
 
・hiromiyoshiiギャラリー
大城絢|Between a Woman and a Woman
井上信也|5、6の事
うーん。これまたどちらもよくわからなかったです。どう捉えればいいのかなぁ?って感じでした。大城さんの動画は結構手書きの感じとかそれが動画になっている感じとかは面白かったんだけど、なんかもう一つ面白味という点でわからなかったというか。
 
・タカ・イシイギャラリー
法貴 信也
パッと見単なる線画かな?って思ったんですが、良く見るとそれとは全然違ったものに感じる。いや、線画という事には変わりないんですが、線が2本の線画ですね。恐らくペンを2本同時に持って線画を書いているという感じだとは思うんですが、その2本の線がペンの傾きや向きによって近づいたり離れたり絶妙にするのでそこに空間的なものを連想させるということになっていてコレが絶妙に良い感じなんですよねぇ。とにかく見てて飽きないし、すごいなっていう感じで面白かったです。
 
 
・SNAC
 

 
八木良太展
清澄白河に新しく出来たギャラリーのSNACの初の個展の八木良太展にいって来ました。八木良太さんといえば前に、「Winter Garden:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開」で、氷で作ったVINYLって作品が面白かったので結構期待していったのですが、今回はイマイチだったかなー。なんかそこにいたギャラリーの人?が文化祭か?ってくらいに説明してくるし。それが印象的だったとはいえ、作品自体もイマイチ何となく足りない感じがしたなぁ。
 

ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開
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馬喰町ギャラリー巡り 10.04.21

・TARO NASU

“Herald St” Peter Coffin, Matthew Darbyshire, Cary Kwok, Djordje Ozbolt, Nick Relph, Donald Urquhart
ロンドンにある”Herald St”というギャラリーに所属しているアーティスト6人展だったようなんですが、ちょっと6人っていうと多くてイマイチ作品全体として感じれなかったのが、何となく残念ではありましたが、それでも面白い作品もあったし、良いのもあったんだけど、やっぱちょっと印象が薄くなってしまっています。ということで、ちょっと語るほどピンと来なかったかなー。

・gallery αM

「複合回路」vol.1田口行弘展
ギャラリー自体が地下にあるのですが、そこを洞窟と考えて作品をつくったらしいです。ギャラリーに入ってく階段とか、その先の踊り場、ギャラリーの空間、そのあたりから何となく洞窟という見立てにも似た考え方はわかりやすくアプローチが出来ている感じでした。そのなかで広げられる空間にある立体とその影。恐らく影が作品のように見えてのだが、そこに実際にある影とプロジェクターで写される影と自分が映し出される影があり、気がつくと自分が作品のなかに入り込んでいることになり、つまり洞窟全体が作品のようにも感じられるようになる。タイトルが複合回路なんだけども、何となく回路というより装置というように感じるくらいシステムのようなものを感じることができた。そこにある立体作品が作品と捉える事が当たり前と思うのが普通のように思えるけど、影が作品となるとそこに実際にある作品が影のようにも捉えられて、なんとなく、「すべては虚数空間の宇宙のように輝いてるんです(宇宙遊泳の歌詞から。笑)」みたいな。あっちがわ、そっちがわとか言っちゃいたくなる感じでした。面白かったです。

・CASHI°

「花も嵐もかきわけて」悠久齋
写真でいうと左側のギャラリーですね。ガラスなんで中が少しみえるんですが、この時はもう既に中が見えませんでした。それは、中が布だらけだったので。天井から布がたらしてあって、そのなかを歩きながら布とかを中心に色々な素材で作られた作品を見るというものでした。いやー。作品にぶつかったり踏んだりしないか心配になりながら歩く感じはなかなか良かったです。作品自体はちょっとよくわからない感じだったけど。苦笑。でもそういう体験系の展示方法は嫌いじゃないですね。もうちょっと理解が深まれば面白くなるかも。天井からぶら下がったカラフルな布の中を作品に気を遣いながら歩くということに気を取られすぎたというか、そっちに気がいってしまった感じがありました。

・ラディウムーレントゲンヴェルケ
Strings, 1993 中山ダイスケ
上の写真の右側のギャラリーですね。この作品は1993年の作品だったそうで。作品をみたら今の作品かと思ってしまいました。かなり攻撃的な近くに近寄るのも怖いなって感じる作品でした。どんな作品だったかと言うと、弓矢が球状になっていて、それがいかにも不安定で矢が飛んできそうに感じられると言う作品でした。とにかく力強い。恐怖を感じる。という作品だったと思います。あとからHPとかの説明を読んで1993は、そういうものを発表したくなる時代背景だったのかなぁ?と考えるとより存在が際立ってくる。そんな作品でした。

銀座ギャラリー巡り 10.04.21

・ギャラリー小柳
 

 
寺崎百合子 音楽
もの凄い細かい書き込みで、楽器が書かれていました。基本的には鉛筆で書かれたような絵画なんですが、少し離れてみるとまるで絵画ではないように見える。まるで写真のように見える楽器。しかし、すこしずつ絵に近づいてみて見ると印象が少しずつ変わってくる。近づけばドンドン輪郭が緩くなっていくのを感じて絵画のようになる。その変化が音楽なのかもしれない。そう思うとそういう風に見えてくる。何か変化するバランスが面白かった。
 
 
・INAXギャラリー
 

 
黒宮菜菜 -流彩の幻景-展伊東靖和 展 -陶 記憶の中のいきものたち-
黒宮菜菜 -流彩の幻景-展は溶け出すような抽象的な何か色の空間を液体の空気にとかしたようなそんな絵画でした。溶け出しつつも立体的に絵の具が盛られていたりその平面のなかに構成される立体のバランスが良いバランスだったと。
 
伊東靖和 展 -陶 記憶の中のいきものたち-
焼きものってイマイチ詳しくないのでわからない部分も多いのですが、大きなもを焼いたり造形が細かいものを作るのは難しいのでしょうそういう努力を感じてしまいました。
 
 

TDC展 2010


 
TDC展 2010に行って来ました。
 
最近めっきりデザイン系の事柄に疎くなってますが、世の中的にデザインバブルだった時期っていうのがあったんだなと、今になって思います。
 
そんななかTDC2010がやっていました。やはりこうやってデザイン系のものを集めてもらうと面白いですね。ただ、新しいデザイナー出て来たなーとかそういう感じは余り無いですねー。有名どころは変わらないという感じがしました。ただドンドン新しいものが作り出せているっていうのはいいよなぁ。新しいものを見ると面白いなーと思うので、そういうものがまとめてみられるので面白かったです。
 
 

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椿会展 2010


 
椿会展 2010に行って来ました。
 
伊庭靖子さん、塩田千春さん、祐成政徳さん、袴田京太朗さん、丸山直文さん、やなぎみわさんという面子でもう有名人ばっかりって感じですね。それぞれが作品を一つ一つだすというような感じですね。
 
とくに共通のテーマとかがあるわけでもなく、みんながそれぞれに有名どころの作品を展示してるという感じでした。作品群になるとみんな見応えがあるんだろうなーと思いつつも、豪華メンバーって感じだったので、それもおもしろいなって感じでした。共通のスケッチブックってのがあったらしいのだが、イマイチ覚えていないなぁ。見てないのかなぁ?
 
 

空山基

空山基をNANZUKA UNDERGROUNDで観てきました。
 

 
セクシーな女性の絵や、メタリックの女性型アンドロイドのような絵で今まで一度は見たことがあるだろうなという感じの空山基の絵画でした。どこで見たかは覚えていないんですが、確実にみたことあるというのはナカナカ珍しいし、それだけのインパクトがあるってことだと思います。もちろん、昔からやられているというのもあるかもしれませんが、それだけじゃアートとかって簡単に目に入ってこないジャンルでもあるので。
 
作品は、恐らく鉛筆とエアブラシとかがメインで使われていて、まるでその質感がわかるような生々しさで写真とはまた違った生を感じさせてくれるそんなような絵でした。恐らく鉛筆で輪郭を薄く捉えているような跡があって下書きなのかもしれないのですが、それが妙に絵の中にしっくりと溶け込んでいる感じですね。影等の部分なんかにもそのあたりは感じました。金属や肌と鉛筆の質感は遠いように感じるのに上手く馴染んでいました。
 
どの作品も、どことなくアメリカのポルノっぽい構図とかを感じさせて如何にもと思うんですが、見所はそこだけじゃなくて、実際見るともの凄く絵が上手いという単純な部分で圧倒的な感じすらしました。これは実物をみないと伝わらないんだろうなぁという部分があるんだけど、それ以外でも観れてしまうところがスゴかったです。印刷物として観るのも良いかもしれませんが、実物を見る機会があれば観た方がいいなという作品でした。
 
 

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今津景「Flash」

今津景さんの「Flash」を山本現代で観てきました。
 

 
山本現代というと何となく彫刻とかのイメージが強かったんですが、前回の松井えり菜さんに引きつづいて絵画でしたね。今津景さんは、抽象的な空気を持ちながらも何かの町や風景というようなそんな作品だったんですが、光のバランスというかどこかの色がハイライトされているようなそんな印象を受けてカラフルなんだけども、同時に闇や見えない部分も多く秘めているというような作品を書いていてもの凄いその捉え方が上手いと思いました。そしてその捉え方の奥行きのようなものに引き込まれて面白かったです。
 
とにかく光のバランスや光の色の捉え方が良いです。街の夜の光を捉えた作品が多いのですが、その光の中に人の営みのようなものを感じさせる色合いになっていて、そのなかの生活が見えるような光を表現していてスゴく面白いですね。街以外の作品もそう捉えると人の時間や営みを感じられるようになっているように思えました。
 
また、光以外の部分にフォーカスを当てても構図的にスゴく面白いものを感じたり。細部へのこだわりもかなり強く感じて絵画としてかなり素晴らしいです。俯瞰してみても細部をみても同様の情報量があって、どうやってみても飽きない面白さがありました。
 
 

坂川守「Works 2001-2010」

坂川守さんの「Works 2001-2010」を児玉画廊で観てきました。
 

 
坂川 守さんの作品は初めてみたけど、スゴくバランスが良い作品でした。一見落書きとか何か雑に作ったような印象を受けるような作品なんですが、会場構成まで含めた色彩のバランスや雑然となっているバランスが非常にPOPで気がつくと細部まで気になっているような、そして細部まで作り込まれたのか偶然なのかわからないバランスでみれることが面白かったです。ドローイングと絵画の間なのかな?
 
絵画的な作品もあるんだけど、それ以外にも布を使った作品とかもあって、全体的に俯瞰してみると雑のような適当のような軽さがあるんですが、やはり近くで観るとかなりの細かさを感じる。そして色彩のPOPさを常に感じるという感じは同様ですね。
 
絵画や布を使った作品。それ以外のものも含めて同じようにできていて最終的には技術を感じるので面白かったです。
 
 

カオス*ラウンジ in 高橋コレクション

カオス*ラウンジが日比谷の高橋コレクションでやっていたので見て来ました。なんかWEB系のなかから飛び出したアートみたいなのが大変なことになってるみたいな感じだったので、観に行ったのですが、後日あんなことになるとは・・・。
 

 
行ってみたんですが、よくわからなかったというか・・・。どう解釈してよかったのかなぁ。と言う感じ。村上さんとか写真を撮っては行けませんという有名アーティストと並列にならんでたのはどうしてかイマイチよくわかりませんでしたが、アニメのアーカイブみたいなもので作られた作品がいくつかあったり、ウェブから抜き出して来たような作品がいくつかあったりというような感じでした。ちょっと解釈出来るまでにちょっと時間が必要な気がします。(まあ後日、あのUSTであんなことになるとは思わなかったんだけど、そして何がやりたかったかも理解もできた気がする。)
 
 

 

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