“Herald St” Peter Coffin, Matthew Darbyshire, Cary Kwok, Djordje Ozbolt, Nick Relph, Donald UrquhartをTARO NASUで観てきました。
ロンドンにある”Herald St”というギャラリーに所属しているアーティスト6人展だったようなんですが、ちょっと6人っていうと多くてイマイチ作品全体として感じれなかったのが、何となく残念ではありましたが、それでも面白い作品もあったし、良いのもあったんだけど、やっぱちょっと印象が薄くなってしまっています。ということで、ちょっと語るほどピンと来なかったかなー。
Archive for 2010年4月
eter Coffin, Matthew Darbyshire, Cary Kwok, Djordje Ozbolt, Nick Relph, Donald Urquhart「Herald St」
悠久齋「花も嵐もかきわけて」
悠久齋さんの「花も嵐もかきわけて」をCASHI°で観てきました。
写真でいうと左側のギャラリーですね。ガラスなんで中が少しみえるんですが、この時はもう既に中が見えませんでした。それは、中が布だらけだったので。天井から布がたらしてあって、そのなかを歩きながら布とかを中心に色々な素材で作られた作品を見るというものでした。いやー。作品にぶつかったり踏んだりしないか心配になりながら歩く感じはなかなか良かったです。作品自体はちょっとよくわからない感じだったけど。苦笑。でもそういう体験系の展示方法は嫌いじゃないですね。もうちょっと理解が深まれば面白くなるかも。天井からぶら下がったカラフルな布の中を作品に気を遣いながら歩くということに気を取られすぎたというか、そっちに気がいってしまった感じがありました。
中山ダイスケ「Strings, 1993」
中山ダイスケさんの「Strings, 1993」をラディウムーレントゲンヴェルケで観てきました。
上の写真の右側のギャラリーですね。この作品は1993年の作品だったそうで。作品をみたら今の作品かと思ってしまいました。かなり攻撃的な近くに近寄るのも怖いなって感じる作品でした。どんな作品だったかと言うと、弓矢が球状になっていて、それがいかにも不安定で矢が飛んできそうに感じられると言う作品でした。とにかく力強い。恐怖を感じる。という作品だったと思います。あとからHPとかの説明を読んで1993は、そういうものを発表したくなる時代背景だったのかなぁ?と考えるとより存在が際立ってくる。そんな作品でした。
田口行弘展 「複合回路」vol.1
田口行弘展 「複合回路」vol.1をgallery αMで観てきました。
ギャラリー自体が地下にあるのですが、そこを洞窟と考えて作品をつくったらしいです。ギャラリーに入ってく階段とか、その先の踊り場、ギャラリーの空間、そのあたりから何となく洞窟という見立てにも似た考え方はわかりやすくアプローチが出来ている感じでした。そのなかで広げられる空間にある立体とその影。恐らく影が作品のように見えてのだが、そこに実際にある影とプロジェクターで写される影と自分が映し出される影があり、気がつくと自分が作品のなかに入り込んでいることになり、つまり洞窟全体が作品のようにも感じられるようになる。
タイトルが複合回路なんだけども、何となく回路というより装置というように感じるくらいシステムのようなものを感じることができた。そこにある立体作品が作品と捉える事が当たり前と思うのが普通のように思えるけど、影が作品となるとそこに実際にある作品が影のようにも捉えられて、なんとなく、「すべては虚数空間の宇宙のように輝いてるんです(宇宙遊泳の歌詞から。笑)」みたいな。あっちがわ、そっちがわとか言っちゃいたくなる感じでした。面白かったです。
ギャラリー巡り 10.03.19
ちょっと一気にギャラリー巡りしすぎて筆が止まってました。いつまでも止めておく訳にもいかないので、そろそろ頑張って書きます。
まずはspace355のKEUMSAN GALLERY TOKYOとGALLERY HASHIMOTOですね。KEUMSAN GALLERYは何か2人展みたいなのだったんですが、WEBに情報がでてませんね。絵画でした。GALLERY HASHIMOTOはドローイング系。空気とか雰囲気をドローイングするタイプだったようにおもいますが、イマイチフィットしない感じでした。ちょっと余白が多すぎるというか、余白に意味を感じ取れなかったというか。
次はTARO NASUですね。秋吉風人さんの「口説き文句は持ってない」がやってました。コレは結構好きだったなー。Roomっていう1色なんだけども空間を切り取ったようなシリーズがスゴい良かった。その他も結構好みのタイプ。それにしてもTARO NASUはどこに値段があるかよくわからない。どうせ高くて買えないとは思うんだけど。
その次はFOIL GALLERYへ。新津保建秀+池上高志さんの
「Rugged TimeScape」がコレってATAKあたりの絡みをあるので、ATAKの音が流れてたり、相対性理論+渋谷慶一郎のジャケとかがあったり。写真ってよくわからないし、FOILは好みじゃないことが多いんだけど、コレはスゴく良かった。ものすごく細かい部分やザックリとしたもののバランスというか切り取り方というか。そのあたりが秀逸という言葉があうような感じで写真ではない作品として出来上がっていたと思う。
さらにまとめてαMへ。半田真規展ですね。これはもう壮観。このギャラリーに来た事のない人はもしかしたらどこがどう作品なのかよくわからないかもしれないけど、ギャラリー全体が作品となっていて、なんと言い表したらいいのかわからないんだけど、日常のなかにある違和感とか不思議なバランスと言うものを見せつけられた感じ。面白かった。
その後、少し歩いてレントゲンヴェルケとCASHI°に。レントゲンヴェルケはレントゲンコレクションということで、在籍しているアーティストの作品を並べるって感じでした。佐藤好彦さんの作品は(この2007年のやつ)くすぐられるよねー。普通に。エフェクターだもん。ホントに音が出たらなお楽しい。あと、あるがせいじさんの作品は立体感がやばい。普通に誰がみても面白いって思いそうだし、良かったなぁ。平面だと思うものを過剰に堆積させる事によって立体を生み出すって言葉で書くと普通だけど、結構面白い。
CASHI°では、杉浦慶太さんの「Inkjet」がやってました。なんというか、なにもないような何かというプリントでした。うーん。おもしろそうだけど、イマイチわからないタイプだったなー。
電車で移動して、今度は清澄白河へ。小山登美夫ギャラリーから。桑原正彦 展「とても甘い菓子」。どこか不思議な感じをカワイイ絵で切り取ったって感じなんだけど、イマイチよくわからなかった。ちょっとカワイイの理解が難しい。というか、苦手かも。
タカイシイギャラリー。ダン・グラハム個展。反射して、そこに映り込みの出来るような透明の素材を使って空間のなかに新しい虚像の空間を作り出すタイプの作家さんでした。面白いんだけど、なかに入ったりすることで楽しめるので、イマイチギャラリーで見るにはちょと向いてないかな。
hiromiyoshii。Enlightenmen|AD 2010。平面の堆積っていう発想はさっきもあったんだけど、コレはまた違うタイプの平面の堆積ですね。堆積という感じではないけど、平面を重ねに重ねていたりとかそういうことをしている。あと視覚的にかなり刺激があるような感じ。まさにエンライトメントという感じですね。このカチカチしたデジタルっていう感覚は嫌いじゃないなー。
ShugoArts。森村泰昌さん「なにものかへのレクイエム:外伝」。自分がその人物になりきってその写真を撮るという作品たちでした。「私はあなたを忘れません」ということの証としてのレクイエム。ということがHPの説明文に書かれているけれども。まさにそういう感じというか作家のその被写体に対する愛のようなものが感じれて面白い。
次はTAKE NINAGAWAで、後藤輝さんのLove You More Than Painting。好きな感じの作品なんだけれども、イマイチピンと来なかったなー。抽象的すぎるというかどこを楽しんでみれば良いかを掴めなかった。もうちょっと色々な作品を見たら印象も違うかも。
やっと最後。といっても、白金のギャラリービルなのであと3つ。まずは山本現代。「だれもいないまちで」という3人展。この展覧会では、小林耕平の「1-10-1」、西尾康之の「蟻塚、ジオラマ」、杉浦慶太の「惑星」の連作という人間の登場しないジオラマの世界や無人の町の風景をモチーフに据えている作品を一同に展示することで、『ひと』への問いを立ち上がらせることを試みます。という説明。確かに共通して誰も存在しない街が取り上げられているがその共通性は少し希薄。同テーマでやるならもうちょっとつながりが見えるようになってたら、より面白かったなかぁ。とはいえ、それぞれにテーマに沿っていてそれで見ると面白かったので良かったのかもしれないが。杉浦慶太さんの「惑星」という写真のシリーズは闇という余白に浮かび上がる何かが印象的でスゴくわかりやすく好きな感じだった。もっと色々作品観たいな。
NANZUKA UNDERGROUND。津村耕佑さんの [ MODE less CODE ]ですね。FINAL HOMEの津村さんがコンピュータ関連の日々使っているような素材の廃材を利用してそれを編み込んで服をつくるという作品。産業廃棄物を別のものとして生き返らせるという感じや何か都市とかそういうものまでを見通しながら服をつくっていくという考え方は結構面白いと思うので、作品としては面白いのだが、もうちょっと何か実用性のあるところまで落とし込めると個人的にはもっと面白くみれたかな。この状態でも、かなり面白かったんだけども。なんとなくそう感じた。
児玉画廊。関口正浩さんの「平面B」。作品ギャラリーがあったからこれを見ると面白いと思います。これは僕はかなり好きなペインティング?ですねー。一旦、何かにペイントしてそれをはがしてペイントとしてもう一回利用しているんだけど、平面を強引と言っても良いような手法で立体にしてるんだけど、結果平面に収まっているという感じ。とにかくそれを目の前に観た時に単純にその色とか形というのも面白いと思えるんだけど、そこ以外に何かの引っかかりがあって良いです。欲しいなーって思いました。普通に筆とかを使っていては作れない手法であらたなペインティングの方法とも言える気もするし。かなり良かったです。
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