Archive for 2010年3月

クリストとジャンヌ=クロード展 LIFE=WORK=PROJECTS

六本木の21_21 DESIGN SIGHTでクリストとジャンヌ=クロード展 LIFE=WORK=PROJECTSを観てきました。
 

 
クリストとジャンヌ=クロードといえば、ランドアートというべきでしょうか?その場にあるものを一転させるアーティストで、特にドイツの国会議事堂であるライヒスタークを布で包んだのは有名かなと思います。ランドアートはその場を新たなものに作り替えてしまうので非常にその場の体験として面白いのですが、クリストとジャンヌ=クロードはその中でも10年かけてプロジェクトを組んでも2週間で展示を終わらせてしまうようなその儚さをもアートに取り込んだ作品を発表しています。
 
このようなランドアートを再現する事は出来ないので、今進んでいるプロジェクトを含めたプロジェクトの解説とビデオを放映するという展覧会です。クリストとジャンヌ=クロードは一切企業等から資金をもらったりせず、常に自分たちが作った作品(完成予定図などのドローイング)を売ることでアートを完成させています。そのドローイングなどは展示されているので、必見といっても良いと思います。もちろんビデオも時間はかかりますが、非常に面白いものであり、コレ自体も作品の一部と言えるようなものになっています。とにかく観なければ説明できないので、映像を貼付けておきますので、コレをみてそこに行った事を想像してみたら面白さがわかると思います。
 

 
惜しくもジャンヌ=クロードが亡くなってしまいました。これからもクリストとジャンヌ=クロード名義で残りのプロジェクトは続けるそうです。行けたら良いなぁ・・・。
 
 

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銀座ギャラリー巡り 10.03.05

銀座でギャラリー巡りをしてきました。
 

 
「鎧松」東信展。東さんの作品は何かの展覧会の一部として発表されているのを観た事があるんだけど、こういう展覧会という形で観るのは初めてですね。作品は鎧松と映像が一つだけでしたが、何か不思議なものでいつもとは違う感じでした。
 

 
宮島達夫「その人と思想」展。あのデジタルの数字を六本木ヒルズをはじめ色々な場所に展示している宮島さんの展覧会です。今回は今までの記録をまとめた本の出版記念だったので、宮島さんがデジタル数字の作品に至るまでの色々な作品や歴史が取り上げられていました。僕は宮島さんがそこに至る歴史を知らなかったのでかなり面白かったです。
 

 
NIPPON VISION 3。これはD&DepartmentのDesignTravelっていうすべての都道府県のデザイン観点からみた観光をデザインするという取り組みの中間報告のようなものでした。これは面白い取り組みだと思っているので、ドンドン進んでいけばいいなぁ。
 

 
福田繁雄のヴィジュアル・ジャンピング。グラフィックデザインの福田繁雄さんの作品展です。簡単なグラフィックのなかに遊び心となんだろう?と思わせるグラフィックを多数作っていました。その遊び心が伝わりやすい形でビジュアル化しているのでこういうのがグラフィックデザインだよなと思うものばかりで良い作品ばかりでした。
 

 
村山悟郎展。資生堂ギャラリーですね。資生堂アートエッグという若手を育てるシリーズです。村山悟郎さんは、縄を組んでキャンパスも自分でその場で作りつつ作品を制作するようです。この作品のキャンパス自体も大きくて力強い感じだったので、エネルギーを感じるものでした。しかし、その作品よりも、壁に書かれた迷路からあるルールに基づいて壁にドローイングしていくという作品が面白かった。
 
 

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新保裕彫刻展「ヒト型語リ」

建築家 村野 藤吾さんが作った北國銀行武蔵ヶ辻支店のなかに金沢アートグミギャラリーでやっていた新保裕彫刻展「ヒト型語リ」を観てきました。
 

 
この手の彫刻作品は結構好きなんですけど、やっぱり好みはある訳で、この作品はうーん。ちょっとフィットしませんでした。結構それぞれにはユーモアもあるし皮肉が利いてるものとか色々あったんですが、それを言葉で説明する冊子が配られてそこに言葉が多すぎるというか、説明が多すぎたというか。ちょっとそれが過剰に感じました。
 

 
作品はこんな感じでナカナカいい雰囲気でよかったんですけどね。その彫刻単体でみたとしたらどうだったかは今となってはイマイチわかりませんが、彫刻自体も説明の言葉にとらわれてしまっていた感じもしました。
 

 
ただ、この村野藤吾さんをモチーフにした作品はよかったから、彫刻自体は好きなたいぷだったのかもしれないです。
 
 

オラファー・エリアソン – あなたが出会うとき

金沢に行ったのはコレを観に行くためだったので、まず最初に。オラファー・エリアソン – あなたが出会うときを21世紀美術館に観に行きました。
 

 
オラファーエリアソンさんは光や色を利用した作品を多く作っていました。コレが良かったですねー。光を使うというと錯覚などを利用した作品になりそうなんですが、そういう訳でもなく比較的単純に光を利用していますが、その中で最大限に楽しめる作品を作っていたように思えます。小難しい作品っていう印象は全くなく誰でも楽しめそうな物を作品としていて面白かったです。もちろんその光のなかで光の重なり合いや色の重なり合いなどを体感する事で、その作品を深く捉えることができるとは思いますが、間口が広いと言う事はナカナカ簡単ではないので、そのあたりは考えられていそうでした。
 
特に1色の部屋や色のなかに体が入っていく部屋なんかはまさに体感って感じですね。経験として面白かったです。光がずれる作品とかももちろん面白かったんですけど、やはり色の部屋が一番面白かったですねー。
 
 

 
HPによると今回の作品は会場である21世紀美術館と関連づけた作品にしてあるということだったんですが、確かにそういう風に感じれる部分が多々ありましたね。回遊性を考えた作品配置になっているとかはともかくとして部屋の形なども意識されていたし、開かれた美術館と言う意味で、さっきも書いたように誰でも単純に楽しめる作品が多かったようにも思えました。
 
とにかく金沢に行って良かったなーと思う展示だったので、面白かったです。
 
 

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