Archive for 2009年10月

黄金町バザール

黄金町バザールを観てきました。何となく去年も来たんですけど、盛り上がってなくて、今年もそんなに盛り上がりは見せてませんでしたけど、去年よりは確実に認知度があがってるなというのが分かる感じでした。 
 
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やはり、黄金町を歩かせるのはいいんですけど、作品がすくないなーという印象を受けてしまう配置のしかたというか、作品のサイズ感というか。微妙な点は多々ありますね。あと、それぞれに宣伝が上手く行ってないので、ここが作品です、入ってくださいとか、実際入っていいのか?どんな作品なのかとか事前に分からない事が多すぎたリなので、その辺をもっと改善してほしいなーなんて思ったりもしました。でも、海外の方の作品とかもいくつかあったし、やっぱり赤線的な家に入れたりも面白いし、発泡スチロールでトンネルつくったやつとか面白かったし、面白い部分もありましたよ。
 

所沢ビエンナーレ 引込線

所沢ビエンナーレの引込線に行って来た。去年やっていたプレイベントも行って、何となく地元作家ばっかりで、内輪受けみたいな感じだなーなんて思ったりもしたんだけど、今回は埼玉あたりで色々まわったので、ついでに。
 
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去年と同じ場所だけども、少し展示スペースは広がったみたいです。
 
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こちらは白井美穂さんの作品。絵画なんだけど、この人達がこの奥でやってる作品の映像にもでてくるという物。いつも不思議だなって思う作品が多いんだけど、絶妙なバランスで引き込まれる。そこが不思議な感覚に思えたり。
 
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これは手塚愛子さんの作品ですね。最近はStitch by Stitchで観ちゃってるからなー。そっちの方がすごかったなーっていう印象に。とはいえ、こちらも良いんだけども。
 
そのほかにも面白い人のもあったんだけど、全体的にやっぱり何となく地元作家が集まって何となくやっているという感じに。企画概要とか読むとかなり崇高な目標が立てられてるんだけどなー。逆にそれが裏目かな?こういうのは書いてではなくで皆が共通意識でもっていれば良いと思うのだが。しかし、まあ共通にするにはどこかに掲げないとというのも分かるけど。
 
 
 

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長澤英俊展 オーロラの向かう所

埼玉県立近代美術館と川越市立美術館と同時に開催される大規模な展示で、遠山記念館でも、同時に「NAGASAWA IN KAWAJIMA 長澤英俊展?夢うつつの庭?」が、開催されていた。なにやらおもしろそうだったので、行くことに。
 
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これが埼玉県立近代美術館と川越市立美術館のやっていた展示で、どちらの場所の作品も基本的にはつながるはずのない物体がつながっていたり、ありえるはずのないバランスや場所にそういうものが存在していたりという感じの作品が多かった。コレを作っている当時では相当新鮮な芸術って感じだったと思われるけど、個人的な印象としては近代芸術って感じかな?そこにある感覚や価値観を現物や物を見せる事で崩すという感じなんでしょうか?一番面白いなと思ったのは、「オーロラの向かう所−柱の森」で、これだけ、暗順応を使ったもので、暗闇の中に何分かいることで、ゆっくりと立ち上がる柱の森という感じ。これは物を見せることで何か感じるのではないものだったので、特に際立ってたと思う。
 
ちなみに遠山記念館の方は写真が撮れたので以下作品。
 
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遠山記念館の入り口ですね。話はずれるけど、この遠山記念館がスゴく良い建物だった。こういう家に住みたいもんだ。ホントに。まあ、現状では無理ですけども。
 
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こんな感じでしたね。まあ現物でみるともうちょっと面白いとは思うけど、写真だとよくわかんないな。
 
 

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ギャラリー巡り 09.09.18

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河井美咲 Homeland 2020 (TAKE NINAGAWA
子供の妄想が立体化されたような作品。
 
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卒業設計日本一決定戦2009 (ギャラリー間
学生の作品達。やはりトップの人とは違うが荒削りが良いのかな?
 
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Sunny Side ZENSHI ’09 (ZENSHI
うまく咀嚼できてないけども、面白そうな場所だからまた来よう。
 
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青木陵子 オブジェクト・リーディング (FOIL GALLERY
子供の落書き系。言ってみればマイクロポップ乗り。
 
変成態?リアルな現代の物質性  Vol.4 東恩納裕一 (gallery αM
デコラティブだけど中世ヨーロッパとかではない。でも、その空気感もありつつ、現代を切り取ってる感じが好き。
 
 

SENSEWARE

SENSEWARE展に行った。21_21で無料の展覧会がある事自体が結構珍しいことなんじゃないかなって思う。それに原研哉さんがディレクターだし、これは行くしか無いだろうって。
 
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いろんな新素材の布を使った作品?提案?があるわけなんだけども、やはり会場構成とかがかなり優れているので、それだけで面白いし、新素材を使った発想のような作品達はかなりの人々がつくっていてそれだけで、結構エッジがある感じにまとまっている。東信さんの苔とかもインパクトあったし、何度観ても原さんの水滴のやつは綺麗だなーって思うわけで、作品自体には触れないけど、布に触ってなるほどなーとか。バランスのとれた面白い展覧会だったと思う。
 
 

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白金ギャラリー巡り 09.09.10

都営の切符を買っていたので、それで白金のあたりのギャラリーへ。行ったのは、山本現代とNANZUKA UNDERGROUND。児玉画廊も行ったんだけど、何の展示か分からなかったので、今回はスルーという形で。
 
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山本現代で行われていたのは、「奇妙な風景」 [Unfamiliar Landscape]。これは、若手のグループ展ということで、あまり期待しないで行ったんだけど、かなり良かった。特にいいなぁと思ったのは、田中圭介さんの作品で木の柱のようなものから森を切り出すという感じの作品。柱が木に戻っているような、そこにあらたな森が出来ているような作品で好きな感じ。そのほかの人達も結構レベルが高かったので、グループ展なのに良いのはギャラリーがスゴいなーという印象も。
 
NANZUKA UNDERGROUNDもグループ展でPLAY ROOMという展示。こちらは、子供のような無邪気なペインティングが中心。どちらかというとあまり得意じゃないタイプ。面白いのもあったけど、全体的にはそうでもなかったなぁ。こちらもグループ展の割には統一感はあったなぁ。
 
 

Stitch by Stitch

「Stitch by Stitch 針と糸で書くわたし」を観に東京都庭園美術館へ。個人的には手塚愛子さんが出るってことだったんで注目。でも、アートシーンとかでこの展示の情報を流してた時に出てた、奥村綱雄さんの作品もかなり注目。あと、MOTで金氏さんとやってた伊藤存さんとかもでるし、案外刺繍って層が厚いジャンルなのか???
 
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手塚さんの作品はやっぱり圧巻というか、でかいだけでも存在感があるんだけど、その裏に隠れてる糸たちがやはりなんというかスゴい。糸の束や色が一つの流れのようになっていてその存在感が刺繍されているものよりもあったりする。表と裏どちらが重要か分からなくなる感じ。奥村さんの作品はホントに細かい。それを作ったシチュエーションとその作品が置いてある事で説得力が増すというか。とにかく細かいところや変色してしまっているところに時間の堆積を感じるし、そこが警備というアルバイトと結びつくところもある。秋山さやかさんの作品もしばしば観るが、何となく今回はレシートとか貼付けてないし、キレイにまとまってて面白みに欠ける。汚いものやあり得ないものがついてこその美みたいなところもあるかなーって思ってたので。伊藤さんは分かりそうで分からない。抽象的すぎるという所が狙いなんだろうけど。もはやよくわからないところまで行ってるので微妙な気分。まあ、そんなこんなだったけど、全体的には面白かった。
 
 

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Lightning Fields

杉本博司さんの静電気を転写するようなLightning Fieldsだけで個展をやっていた。場所はギャラリー小柳。杉本さんの作品はいつもコンセプチュアルな感じだと思っていて、今回もまさにそのような感じで、どのように読み解けば良いのかのヒントになるようなのを入り口付近に紙として配っていた。
 
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歴史の歴史で見ていたので、あまり衝撃的にビックリするような感じではないが、良く見ると、毛のようであり有機体のようでもありという表現方法がスゴいなぁと思う。まさに発見。考え方や捉えしだいでいくらでも作品が出来そうですけど。兎に角ライトニングフィールドに特化した展示でした。
 
 

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neoneo Part1[男子] ネオネオ・ボーイズは草食系?

neoneo Part1[男子] ネオネオ・ボーイズは草食系?を高橋コレクションで見て来た。
 
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雨宮庸介、岩永忠すけ、梅津庸一、大竹竜太、大野智史、川島秀明、倉重迅、小出ナオキ、小西紀行、小橋陽介、佐藤允、竹川宣彰、田代裕基、田中功起、谷口真人、彦坂敏昭、 日野之彦、宮崎勇次郎、山本竜基、渡抜亮という面子でそれぞれの人の作品が一点ずつというたちでの展示。合同展のようでもあるが、結局は高橋さんのコレクションからでているワケなので、妙な統一感はあるような気もする。
 
見たいなーって思ってたのは田中功起さんのだけど、そのほかにも結構いいなぁって思うのもいくつか。田代裕基とかの彫刻になるのかな?とかも結構力を感じたし、脱力や最近いう所のマイクロポップ的なものもいくつか。ナカナカ面白かった。でもやっぱり、何かネオテニージャパンと同じ雰囲気を感じる。
 

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The End of Summer
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