Archive for 2009年5月

東日本橋から銀座ギャラリー巡り 09.05.14

またまたギャラリーを巡ってきました。こうやって探して歩いてみると、現代アートのギャラリーだけでもスゴくたくさんあるし、そのほかのギャラリーとかを含めたら実はアートってスゴいマーケットなんだなって今更気がつきました。
 
今回は、東日本橋から銀座までのギャラリー巡りですね。
 
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まずは、CASHI°
 
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その次はお隣のラディウムーレントゲンヴェルケ
 
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FOILギャラリーとαM
 
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これは新しくできたαMの入り口ですね。
 
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Space335
 
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ARATANIURANO
 
 
と。これ以外に日本橋高島屋にも行ってきましたね。
では、まとめてみます。
 
 
CASHI° 吉永マサユキ「ちょッカン」
下手をすれば単なるヤンキーのバイク写真なんだけど、ちょっと違う感じ。現代アートとして見せられると、何故かこれは日本にしかない日本の文化なんだよな。なんて思ったりもする。それが狙いかはわからないけど。そんな気になった。
 
ラディウムーレントゲンヴェルケ FISSION – FUSION
澤柳英行さんの作品で、金属のプレートに色々なサイズの穴があけられていて、それが上手く光りを利用する事で、絵のような感じになっている。そして、その作品の先にある陰にもまた絵が映り込んで独特の雰囲気を作ってます。かなりカッコいいって思う作品なんですが、ちょっとモチーフが顔なのが個人的には重い感じが。手法としてはスゴくいいです。単純にカッコいいって感じ。
 
FOIL GALLERY 角田純 作品展 Sounding through
ここは比較的ドローイングみたいな作品が多いかな?ちょっとしたギャラリービルみたいな所にある感じです。しかし、ドローイングっていうのは色々観た訳じゃないですが、結構バランスやスピード感タッチ等で差が出ます。色使いとかは最近はパステルな感じとか光るものとかが多いのかな?そういう感じでスピード感とかがあるような作品でした。ちょっとこの分野はまだ僕には説明できるレベルじゃないです。
 
αM 変成態−リアルな現代の物質性 Vol.1 中原浩大
こちらもさっきのギャラリーと同じビル。最近出来たところです。ムサビが運営してるみたいです。ここには植物のような巨大作品が。まだ、このかたをよくしらないんですが、結構巨大なインパクトのある、独特な感じでした。植物とその実のような何かのイコンのようなものがある作品でした。
 
Space335−201 津上みゆき 新作版画展
今年のARTIST FILEでいいなーって思っていた津上みゆきさんの作品が売ってました。お。買える?って思ったんだけど、かなり売れてましたねぇ。残念。個人的には間をつかったり、あえて輪郭をぼやかす事で想像力をかき立てるという手法が好きなので、(いわばDUBにも通ずる?)結構気になっている作家さんです。この建物は一階もギャラリーでした。
 
日本橋高島屋 美術画廊X 東恩納 裕一展
こちらは高島屋でのまさかの現代アート。こんなところで観ると思わなかったなー。しかも東恩納さんです。一番有名なのは蛍光灯をつかったもので、蛍光灯をシャンデリアにしてるのとかかなり好きです。今回はそのほかにも色々ありましたが、どれも光を意識しているのかな?という気がしました。光のように発散するスプレーをつかったり、その陰になるような部分を利用したり。もちろん蛍光灯のもありました。蛍光灯のは欲しいけど高すぎて買えないですね。あと、家で使いづらいし・・・。笑
 
ARATANIURANO 西野達「バレたらどうする」
西野さんのモノがあったら絶対観に行った方が良いよって人に勧めたいですね。でも、今回は西野さんの中では結構手こずったんじゃないかな?ギャラリーでやるタイプのひとではないですね。でも、面白かったですけど、非日常を日常に取り込んじゃう方ですね。今回は空間を歪めてました。でも、やっぱりエルメスの屋上でのやつは僕の中では革命でしたよ。ホント。すごかった。

金氏徹平 溶け出す都市、空白の森

ついに行ってきました。金氏徹平さんの「溶け出す都市、空白の森」です
 
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横浜美術館って奈良美智さんの展示の時に来ただけだったので、かなり久しぶりに中に入って展示を見ることになりました。余り現代美術とかやらない場所で、西洋美術が多いんだと思うんですけど、そういう建物だとしてみると、なかなかよく出来てますね。ただ、そんなに好みじゃないんですけどね。
 
で、本題の展示ですが、思ったよりもボリュームがあって、さらにいくつかのシリーズがあるんですけど、知らないシリーズのものとかもあって面白かったです。基本的に余白をデザインしているというか、やはり現代の考え方として、足し算よりも引き算がすばらしいと捉えられるという部分って言うのは多かれ少なかれあるとおもうんですけど、足す事によって空白をつくるという手法は、なかなか無いんじゃないかなと思います。そういう空白を全面に出したもの以外ももちろんありますが、何となく空白を意識して出来てるものが面白いです。
 
何かを足す事で本質が見えずらくなるところに空白が生まれて来たり、そのなかにボヤケタ部分が生まれて来たり。そういう曖昧とか空白とかそういう物を足す事によって表現するというのは面白いなと思いました。ただ、カオスに足してすべてをノイズにして空白を生み出す感じでもないし。そのあたりのバランスが面白いです。
 
 
まあ、ただの1ファンです。どっかでTeenageFanClub(というシリーズがあります。)が買えないかなー。もう高くなっちゃって手が出ないかもしれない・・・。うう。とりあえず、動画を貼付けておきます。とりあえず、白地図のコラージュみたいなTシャツかっちゃった。白の方ね。あんまり生地よくなかったんなけど。あは。
 
 

 

 
 

溶け出す都市、空白の森
金氏 徹平
赤々舎

清澄白河ギャラリービル 09.04.24

個々に書くと読むのも書くのも大変になりそうなので、こういうビルの物はまとめて書く事にしました。清澄白河のギャラリーがたくさん入っているビルに行ってきました。
 
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ジェラティン 展 Tomio Koyama Gallrey
軽いジャンクな感じとふざけた感じなんだけど、まとまってる感じもあり、ワクワクする感じもあり。きっと真面目にふざけてるのかな?
 
田口和奈 そのものがそれそのもとして SHUGOARTS
どうやら、絵画を写真に起こしているみたいなんだけど、その感じがわかるのは言われてみればという感じでもあって、イマイチピンとこないけど、結果でき上がっている作品が一体なんなのかが分からないものになっているのでそこがポイントなのかも。ただ、作品は何か一歩離れた感じで良い距離感があったりする。
 
伊藤 存 「四月パカ」 TIG
布に刺繍を施した作品。小難しい物を刺繍していくのではなくて、何やら曖昧な間のような物を縫い付けている。ざっとした概要だけをとらえているので、色々な捉え方も出来ると思う。
 
毛原大樹 都市のエフェクト HIROMI YOSHII
都市のエフェクトといっているだけあって、まさに都市を切り取ってそれにエフェクトを掛けている人の実験室といった感じを思わせる部屋。音楽の機材とかあるとどうしても触りたくなってしまうのは習性でこれは作品と関係ないけど、本当にエフェクトかけられそうでした。

池田亮司展 +/− [the infinite between 0 and 1]

池田亮司展 +/− [the infinite between 0 and 1]MOTで観てきました。
 
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黒い部屋と白い部屋があってそれぞれに作品が関連しているような感じで並んでました。どれこもこれも数学的というか、まあ、単に数字があるという事ではなく数学的なアプローチをしてるようにも感じれるんだけども、それを学者としてのアプローチではなく、アーティストとしての数学へのアプローチという感じの作品が並んでいます。
 
もちろんサイン波とかピクセルに関するそういうピュアなものへ向かって行く中での細かい部分に宿る複雑性や無限性を感じさせる作品でした。結局単純なものも複雑でその中には無限を内包しているというように感じ取れるといえるのかなと。
 
単純に考えて結構体感する事はあって、しかも色々なことが説明なしに、自由に与えられているのが、見てる人にお任せですという感じもあるんですがとにかく無限的なループのような螺旋のような何かに身を預ける感じになりますね。ちょっとボリュームが少ないのは残念でしたが、内容は濃いです。