Archive for 2009年4月

三嶋章義「FAMILY」

三嶋章義「FAMILY」を移転したNANZUKA UNDERGROUNDに観に行きました。なんだか、渋谷にあるよりこっちにある方が観に来そうだなーという印象ですね。
 
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今回はアフリカンな土着的なイメージに見えるマスクを靴を解体して作っているという作品でした。「本来マスクは、それを被ることによって特別な力を得るために用いられてきました。人間は過去の歴史から見ても、その本性が暴かれた時が一番恐ろしい。いや、もしかすると、それは本来の素顔ではなく、邪悪なマスクを被った虚像だったのかもしれない。僕の作るマスクは、人間の悪性を封じる力を持ち、森羅万象へと通じる自然な肖像です。」というコメントがサイトに書いてありましたが、本当に何かあらたな力を持ったマスクがあったという感じでした。それぞれの構成している物だけを考えればこのような神々しい感じは出ないと思うんですが、何かマスクというものにすることで力が与えられたような印象を受けました。

小谷元彦 SP4"the specter" in modern sculpture

小谷元彦 SP4″the specter” in modern sculptureを山本現代で観てきました
 
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等身大の「騎馬像」と「裸婦像」があったのですが、これがすごいリアリティでした。これらはゾンビなんですけど、本当に昔は生きていたのではないかと思う感じの現実味がありました。僕のイメージするゾンビという物は西洋的なはずなんですが、何故かものすごく和風なゾンビに感じました。これはそういうモチーフなのかもしれないですけど、小谷さんの頭にあったゾンビを現実化するという点で、そういう日本人のイメージのような物が出たのかもしれないし、逆に僕のイメージするゾンビが欧米映画のゾンビのイメージでそっちが洋風すぎるのかもしれませんが。少し引く位の力を感じる圧倒的な存在感のある作品でした。

Olaf Breuning 「life is a wheel」

Olaf Breuning 「life is a wheel」を児玉画廊|東京で観ました。山本現代や、NANZUKA UNDERGROUNDに行くついでだったので、特に何の前知識も無く観てきました。
 
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特に前知識もなかったので、なんともいえませんが、グラフティのような作品でしたね。モノクロの線画ですね。ストリートにあるような、ちょっと暗喩のような、脱力的なような、サーフカルチャーとも近そうなそんな感じでした。結構ふらっと入った割に、面白かったと思います。でも、ああいう壁に直接書いたものってどうやって売るのかな?って思ったら、額に入った原画?コピー?の様な物があったので、それを売るのかな?まあ、アーティストはその辺は考えてないのかもしれませんが。

ツェ・スーメイ展

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水戸芸術館で開催中の「ツェ・スーメイ展」に行きました。
 
青春18切符を手に入れたし、小旅行気分で行ってきましたが、東京からは日帰りで行くのにちょうどいいのじゃないでしょうか?今回は水戸芸術館のツェ・スーメイ展を目的として行きました。
 
ツェ・スーメイさんは、自分も音楽をやっているだけに音に関連した作品が半分くらいという感じでした。作品としては最初のあたりにあったボーダーラインの作品がおもしろかったかなーっておもいましたが、全体的に芸術館の方が用意されたと思われる説明の冊子が説明しすぎかな。という印象でした。ただ、そのくらいしないと地方での現代美術展開催っていうのは辛いかなぁ?とも思いました。でも、自分で考え感じるのも美術とか芸術を見る上で必要な事だから説明し過ぎも問題だと思いますが。
 
あと、余談ですが、水戸芸術館の建物は磯崎新さんですね。磯崎さんの建物に入った事はあんまりないんですが、幾何学的な感じですね。それが結構美術館的なホワイトキューブの空間には良かったような気がしました。
そのおかげか?最初の方角を示した作品はインパクトがありました。あれは、空間の使い方のとあわせ技ですね。
 
まあ、相当好きでないと東京から行くには旅行ついでですかねぇ。もうちょっとボリュームがあるとよかったかも。ボリュームがある展示をやったらもっと人が集まるのかも?
 
 
この辺はなかったけど、YouTubeでみつけました。
 

 

 

09 TDC展

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gggでやっていた「09 TDC展」に行ってきました。TDCの中での一年の優秀作品を選ぶという展覧会ですね。一応グランプリは書いておきましょう。● グランプリ (1作品) 中村勇吾 + tha 展覧会「NOW UPDATING…THA/中村勇吾のインタラクティブデザイン」ということで、今をときめく中村勇吾 + thaということです。ついでに、gggでやった展覧会も評価されたようですね。確かに良かった。というか、作品に圧倒されたという感はありました。すごいなーっつって口あんぐりみたいな。最前線なんですかね。WEBといえばこのくらい出来ないとかなぁ・・・。

椿会展 2009

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銀座に行ったら何となく寄る場所の一つです。資生堂ギャラリーに行ってきました。今回は椿会展 2009がやっていました。これは、椿会の中から伊庭靖子、塩田千春、祐成政徳、丸山直文の4名の作品を展示という感じですね。
 
やはりそれぞれ名の知れた人達なので、レベルの高い作品だなという印象です。でも、やはり合同展であまり広い展示会場でもないので、イマイチ、不完全燃焼な感じは否めないと思いました。
 

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フィリップ・ワイズベッカー展 「recollections」

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銀座のクリエイションギャラリーG8でフィリップ・ワイズベッカー展 「recollections」を見てきました。自分が気に入ったプロダクトとか色々なモノを、自分でスケッチして自分でコレクションしていったものをまとめて展示してあるという感じでした。
 
大体のスケッチは立体を強引に平面に落とし込んで記号化するような感じで行われていたので、何となく横山裕一さんの作品とかにも似たような感じがあったので、なかなか面白く見れました。一見何なのかわからないものとかも、これだけ集めるとすごいなーっておもったんだけど、こういう物がアートではなくデザインの文脈で語られると、なんか最近はアートとデザインが近いところにあるなーって思ったりしました。そういえば、SPACE FOR YOUR FUTURE展とかってそういう話だったっけ?
 
 

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アートフェア東京2009

こちらも春のアートフェア祭りの一貫というかメインのイベントですね。アートフェア東京は前からやっていて今回は2009ってなってますね。
 
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場所が東京国際フォーラムなだけあって、こちらは現代アートだけじゃなくて陶芸の骨董みたいなのから、西洋画、日本画とかなんでもありました。ギャラリーっていうところで取り扱われるものはだいたいあったんじゃないかな?
 
もちろん現代アートの部分もあって、有名ギャラリーとかもいっぱい出てましたね。金氏さんの作品も売ってたけど、ちょっと買えない値段でしたねー。そのほかにも結構面白い作品がいくつかありました。
 
場所は広かったんだけど、おもったより気軽にサクサクみれちゃいましたね。2会場あってTOKIAの方は現代アートが固まってましたね。現代アートってやっぱまだジャンルとしてはニッチな方なのかなぁ?こちらには行った事のあるギャラリーがたくさんでしたね。
 
あと、何となく月見るの店長らしき人がいたような気がするんだけど・・・。いたのかなぁ?

大庭 大介「The Light Field −光の場−」

SCAI THE BATHHOUSEで行われていた。大庭大介さんの「The Light Field −光の場−」を観に行きました。
 
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SCAI THE BATHHOUSEで初の個展だそうです。作品は偏光パール絵の具をつかって、見る位置によって様々ないろがみえるという作品です。テーマは森と氷山みたいな感じだったようです。
 
やはり、こういう見る位置によって見え方が変わる作品とか立体作品とかはどうしてもwebや本や写真ではわからないということもあるし、本物を目の前にしないとなというのはありますね。それに色合いが画面では再現できませんしねぇ。
 
特に最近はなんでもwebで見れたり、わかっちゃうような気になっちゃうという風潮もあるので、そういう光の加減などを利用した、蛍光色とか金銀とか偏光とかそういうのを使った物って言うのは良いなぁって思っちゃったりしますね。
 
 
それにしても、やはり入り口がいいギャラリーですね。
 
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