Archive for 2009年3月

VOCA展 新しい平面の作家たち

上野の森美術館にVOCA展を観にいきました。
最近は主に立体とかインスタレーションものを多くみた気もしますが、
やはりベーシックに絵画というか平面で作成している人たちの強み
みたいなものを感じることになりました。
 
なんというか、絵画というすでに成り立っているものの上で
いろいろなことをするとやはり導入として入りやすいし、
評価がされやすいんだなぁという印象があります。
 
もう評価の仕方がある程度成熟しているというか。
 
 
今回気になっていたのは、もちろん田尾創樹さんと小金沢健人さんですね。
 
田尾さんはやはり信頼と実績のおかめプロ的なものを出してきてました。
でも、やっぱ絵画として出しているのか結構レベルの高いよくできたものでした。
 
小金沢さんは立体を平面に落としこんでそれを少しだけ立体にしたような。
2.5次元的に思えるものでした。平面作品ギリギリという印象をうけましたが、
そこがさすがだなと思うところでもあり。
 
そのほかにも、いろいろな人たちがオススメするだけあって、
レベルの高い作品がありましたね。平面をあらためて見直したというか、
平面のパワーっていうものを感じ取ったような気がします。
 
作品点数も多くないし、結構値段も安いので、気軽に行くにはいい感じですね。
 
 

空の穴 a Hole in my Head
空の穴 a Hole in my Head

posted with amazlet at 09.03.26
小金沢健人
ブルーマーク
売り上げランキング: 328197

 

20世紀のはじまりピカソとクレーの生きた時代

渋谷の東急Bunkamuraで20世紀のはじまりピカソとクレーの生きた時代を見てきました。
別にすごく見たいって感じでもなかったんですけど、たまたま招待券がもらえたので。
 
東急のBunkamuraってすごく混んでいるイメージがあったんですけど、
すごいってほどではなく(いや、混んではいたんですけどね。)よかったぁ。
 
で、なんとなく写真は撮り忘れてしまいました。
 
ピカソとかの生きた時代の作品を多く集めていて、
ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館が改修工事中で
そこから持ってきたとのことでした。
 
シュルレアリスムとかダダとかフォービズムとかキュビズムとか
その辺の説明とともに実作があるという感じでしたね。
やはり、絵画でも流行とかがあって、有名画家はそれに上手く乗って
変幻自在にやっているんだなーと思ったりしました。
 
あと、このドイツの美術館はドイツのクレーの作品が多くもっているようで、
その作品も一緒に並んでいました。
こっちは音楽からインスピレーション受けているみたいなものも多かったですね。

田中功起 シンプルなジェスチャーに場当たりなスカルプチャー

田中功起さんの「シンプルなジェスチャーに場当たりなスカルプチャー」を
AOYAMA|MEGUROに観にいきました。
 
まさにタイトル通りという感じのするスカルプチャーやら何やらが
たくさんあって、田中さんの感じがよく出ていたような気がします。
 
このスタイルに至った経緯とかそういうことを含めて
面白いような気がしますね。
 
あと、作品が普通にYouTubeに出てるっていうのも
なんとなく最近の人なんだなーなんて思ったりします。
 

 
この映像は会場でも流れていました。
 
それにしても青山|目黒は、はじめて行きましたが、
なかなかいい感じの場所とか雰囲気ですね。
 
R0016391-pola.jpg
 
入り口がこんな感じで、ちょっとわかりづらい。
 
R0016392-pola.jpg
 
外から中が普通に見えます。
 
本の帯を青木淳さんが書いてたりするのも面白い。
 
 
 

The End of Summer
The End of Summer

posted with amazlet at 09.03.26
田中 功起
赤々舎
売り上げランキング: 462840

 

これからを面白くしそうな31人に会いに行った。
近藤 ヒデノリ 米田智彦 サトコ(TOKYO SOURCE)
ピエ・ブックス
売り上げランキング: 103353

都市へ仕掛ける建築 ディーナー&ディーナーの試み

都市へ仕掛ける建築 ディーナー&ディーナーの試み
オペラシティでやっていたので、行ってきました。
 
R0016371-pola.jpg
 
都市に埋め込まれていくようなイメージで建築が成り立っている感じでしたね。
周りとの関係性からのみ建築が作られているということで、
なんとなく負ける建築という印象もなくもないんですけど。
 
しかし、負ける建築とは何か違って周りに負けたり、
環境と同化するというよりも、そのままあるべきものをそこに置くというような。
 
だから、建築の個性というか、誰建築なのかすぐわかる
というようなイコン的なものはない建築でした。
 
ただ、共通するテーマのようなものがあったので、
そこを見ると誰がやったかわかるというような。
なので、展示は模型と図面と画像というような趣向でした。
 
ということで、かなり建築好きでないと、
ちょっときつい展示かもしれないですね。
 
 
 

Diener and Diener
Diener and Diener

posted with amazlet at 09.03.22
Ulrike Jehle Schulte Strathaus
Rizzoli Intl Pubns
売り上げランキング: 118592

 

負ける建築
負ける建築

posted with amazlet at 09.03.22
隈 研吾
岩波書店
売り上げランキング: 145241

さわひらき展

オオタファインアーツで、さわひらき展がやっていたので行ってきました。
 
R0016333-pola.jpg
 
オオタファインアーツも、こういう倉庫みたいなところにありました。
これから倉庫っていう立地は良いんじゃないかなー。
なにやら倉庫には面白いものがありそうな気がしちゃいますねー。
 
作品数は2つだったのかな?
ひとつは2つの映像が対峙しているものですね。
静かな映像なんだけど、なんとなく違和感のような不思議な感じをさせる作品でした。
ちなみにこの作品の音楽がテニスコーツだったのでちょっとびっくり。
 
もうひとつは、映像の中のような部屋があってその部屋の
外には宇宙のような海のようないろいろな広大で寂しげなような
夢のようなそういう世界が広がっているというような作品でした。
 
全体的に静かで暗い感じなんだけど、
耽美的という感じとはまた違っているし、
侘び寂びともちょっと違う、さわひらきさんの空間ができていたと思います。
 
最終的には映像や作品そのものよりも
その中にいるところで感じる雰囲気が作品なのかなって思ったり。
そんな感じのナカナカ面白い展示でした。
この辺でちょっと雰囲気がわかるかな?
 
 
 
あと、このひとつ下のフロアにある、btf(バタフライストローク)
ショップがかなりショップらしからぬいい感じだったので、
ここも一緒に行くのが良いと思います。
 
 
 

ネオテニー・ジャパン──高橋コレクション
美術出版社
売り上げランキング: 143687

 

コラージュ -切断と再構築による創造

コラージュ -切断と再構築による創造を観に東京国立近代美術館へ。
 
R0016328-pola.jpg
 
最近、編集ということに興味があったりして、
コラージュってそういう方法のひとつでもあるし、
そもそものコラージュっていう方法にも興味があったので、足を運びました。
 
R0016330-pola.jpg
 
とはいえ、扱いもちょっと小さくて、
おいてあるものも絵画的視点からで、最近のものも少しありましたが、
歴史を追いかけていくというかたちで、
コンセプトは良いんですけど、広い範囲を取り上げすぎで
いまいちピンとこない感じになってしまっていました。
 
切断と再構築による創造って言うけど、
それについてあんまり言及している感じもしなかったしぁ。
 
まあ、手法として面白いかな、なんていう感じはありましたが。
ということで、いまいち不完全燃焼な展示でした。
 
 
あ。一緒にやっていた横山大観《生々流転》のほうが、大作を見れて面白かったなー。

art egg 佐々木加奈子

100_1594-pola.jpg
 
資生堂のart eggを観てきました。
これからの作家さんを3人月替わりくらいでとりあげるという企画ですね。
 
映像と写真でしたがちょっと時間がなかったので、
じっくり見るという感じではなかったです。
 
ということで、あまりコメントもできないのですが。
 
結構じっくり観て楽しむ作品だったような気がしました。
何も伝わらないエントリーですいません。苦笑

GEISAI#12を語る

GEISAI#12を語るイベントに行ってきました。
GINZAのAppleStoreでやっていたので、
混んでるかと思いましたが、満席で立ち見までは行ってませんでした。
 
100_1593-pola.jpg
 
で、話してる内容は大雑把にはこの映像を見てもらえれば。
 

 

 
なんだかんだで、面白かったですね。
村上さんが死ぬまで芸術やりますか?って、はっぴに書いてあるんだけど、
コレについてできるか常に悩んでいるって言ってて、
それに呼応して気軽に死ぬまで芸術やりますよって書いちゃってる
芸術温泉の方々とのギャップがすごかったですね。
 
あと、芸術の世界でもやはりプレゼンテーションというのが大切なようで。
そういうことってどこでもやっぱり大切なんだなーって思いました。
 
自分が音楽とかその他やる上でうまくプレゼンテーションできてるのか?
ここが重要な気がします。
 
それにしても、GEISAIでチャンスをつかんだ人たちは
やはりさすがと思うような感じがありましたねぇ。
うらやましい。すばらしいことですねぇ。
 
 
他の映像もありました。
 

 
 

The★ Geisai―アートを発見する場所
村上 隆
有限会社カイカイキキ
売り上げランキング: 93647

 

芸術起業論
芸術起業論

posted with amazlet at 09.03.06
村上 隆
幻冬舎
売り上げランキング: 4075

 

佐藤卓 2つの実験

銀座一丁目の巷房でやっていた、
佐藤卓さんの「2つの実験」展に行ってきました。
 
DCF_0009-pola.jpg
 
これと同じような企画をギャラリーG8でも見たんですけど、
それと同じようなものでしたね。
 
DCF_0010-pola.jpg
 
2つの実験は、立体コピーみたいなものを使って
大きさの違うフォントを裾野を広げながらつなげていく
平面の立体化というか、輪郭の強調と3次元化みたいな感じでしたね。
 
ギャラリーでやってたせいか?
一応これらも売ってたのが印象的でした。
50音セットで売ってましたね。値段は忘れました。
買えなくもない値段でしたけど、まあ、置き場もないし。
 
もう一つの実験は立体コピーの人形の上に、
立体的に映像を投影して、微妙に表情が変わるようなものでした。
立体投影という方法がやはり新しく感じますね。
実験という感じがしました。
 
 
行ったら本人がいてびっくりしたのですが、
かなり良い人のオーラが出てましたね。
 
あと、さすがデザイナーというか、フォントの箱が少しずれていたとき
すぐに完璧に並び替えてました。あたりまえか。
 
 
 
話はそれますが、このギャラリーのあるビルが
非常に良い感じでした。
エレベータとかも自分で手動で開閉とか
寂れた感じも最高でした。
 
DCF_0011-pola.jpg
 
建物の部屋も半分くらいは色々なギャラリーにになってました。
さすが雰囲気のあるビルはそういう利用をされるんですねぇ。
このビル目当てでまた行ってみたいなぁって気にすらなりました。
 
 
 

クジラは潮を吹いていた。
佐藤 卓
トランスアート
売り上げランキング: 112546

 

デザインの解剖〈4〉明治乳業・おいしい牛乳 (デザインの解剖 4)
佐藤 卓
美術出版社
売り上げランキング: 192471

 

佐藤卓 ggg Books 65(スリージーブックス 世界のグラフィックデザインシリーズ65)
ギンザグラフィックギャラリー
売り上げランキング: 231120