‘museum’ カテゴリーのアーカイブ
2012年4月17日 火曜日

MOTで「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」を見てきました。
1950年代、池田満寿夫らと共にデモクラート美術家協会に参加し、明るい色彩の油彩画を発表し注目されました。1958年には、ニューヨークに渡り、知覚によって認識される世界を具体的な物との対話によって改めて捉えようとする中で、箱の穴に指を入れ鑑賞する《フィンガー・ボックス》や、周囲の環境を取り込んだインスタレーション等、絵画の枠にとどまらない人間の五感に訴える作品が生まれます。日常の事物や行為そのものがアートに変換された1960年代、靉嘔の「エンヴァイラメント」と呼ばれるインスタレーションは先駆的な表現として注目されました。音楽家、詩人、美術家等ジャンルを超えたアーティスト達が交わり、パフォーマンスや印刷物の製作等を通し、今日のアートの多様性のあり方に一つの礎を築いたグループ、「フルクサス」のメンバーとしてオノ・ヨーコやナム・ジュン・パイクらと共に活動します。やがて、線で描く絵画を拒否し、引用したモチーフに赤から紫までの可視光線(スペクトル)を重ねる「虹」の作品が生まれ、ヴェニス・ビエンナーレ(1966年)での発表等を経て、靉嘔は「虹のアーティスト」として国内外で知られるようになります。
結構年で80を超えている靉嘔さんですが、日本人なのですね。名前から中国人だと思ってしまってました。結構MOTで名前を目にする読売アンデパンダンまわりで、後にフルクサスのメンバーになったようです。
初期はリトグラフとペインティングだったけど、ニューヨークにわたってアクションペインティングに影響されつつも自分独自の作品を目指してエンヴァイラメント(今でいうインスタレーション)に向かっていって、フルクサスのメンバーとなってそのエンヴァイラメントで、ウォーホールや、クリストや、シュトックハウゼンや、リキテンシュタインなどと交流したみたい。インスタレーション系はいくつかあったけども、基本的には写真での紹介でした。
その後、絵画に戻るが単なる絵画ではなく、虹のように色をグラデーションしていく絵画を書いていく。トポロジーの法則をつかって書き方のシステムを作ったので、そのシステムで作品を誰でも書けるような方法で独自の絵画を作ったようです。このあたりで、基本ベースに他の画がある上で独自のシステムで自分の絵画に変換して行くということをやってる感じでしたね。POP ARTにも繋がるのかなという印象でいろいろ見れました。このあたりが虹の作家と言われるゆえんでなかなか作品量も多くて見所って感じでした。
その後、絵画に物を取り込んだり虹の配列から逸脱する作品なども作成。そこから、新たな作品を作ろうとしているのかな?という印象をまだ感じる作家さんでした。展覧会内にあったインスタレーションは暗闇を歩くものと、触覚とレインボーを合わせた作品だったのだけど、一時代を作った人なのかなーという印象色々なインスタレーションと比べてしまうとやはり驚きは少ないけど、こういう歴史があったと思うと面白く観れました。
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タグ:MOT, 靉嘔
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2012年1月12日 木曜日
ヴァレリオ・オルジャティ 展 at 東京国立近代美術館 11/11/01から12/01/15まで

ヴァレリオ・オルジャティ 展に行ってきました。建築展だと結構文字が多くて疲れるなーってものがあったり、この建築の模型があればなーってものがあったりと、いい建築展というのもなかなか見れないのですが、今回はかなり観やすく面白いものになっていたと思います。もう少し言葉で説明してくれてもいいかなー。とは思いましたがコンセプトとして言葉ではあまり説明しないというものだったので、まあ、仕方ないかなぁ。基本写真と模型と設計時にイメージの手助けをしたような作品という感じでしたね。模型のサイズが1:33に固定されていたのも建築のサイズがわかりやすくてよかったです。
ここまで、展示方法ばかり褒めてる感じになってますが、建築もよかったです。作風のようなものはわからなかったけれども、結構奇抜な形の建築もあるものの、内部は柱の少ない広い空間を得意としている感じで使いやすそうな建築が多かったですね。しかし、外観には意外性があるので、アイコンとして強度のある建築になっていて良かったですね。その意外性のある外観にどうして至ったかとかが言葉か何かで説明されてたら面白かったんですが、そこまでは説明されていませんでしたね。でも、わかりやすく見やすいないようだったので、楽しく見れる展覧会としては良いものでした。それにしてもロシアの美術館の建築はこれは1回見てみたいなぁ。ホントにこんなケーキをひっくり返したような大きな建築が森の中にあるんだろうか。すごいなぁ。
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タグ:ヴァレリオ・オルジャティ, 東京国立近代美術館
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2012年1月7日 土曜日



「BLOOMBERG PAVILION PROJECT」は、東京都現代美術館敷地内に建てられたパヴィリオンを舞台に、一年間に渡って東京在住の若手アーティストの個展や公募展、パフォーマンス・イベントを開催していくプロジェクトです。パヴィリオンのデザインは、国内外で注目を集める若手建築家平田晃久。
ということで、これから色々な作家の個展とかがこのスペースで行われていくそうです。すでに第2弾で蓮沼執太さんのフィールドレコーディングの音と映像の作品がありました。ただ、昼間だとプロジェクターの映像がほとんど見えないので要注意です。
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タグ:BLOOMBERG PAVILION PROJECT, 平田晃久, 蓮沼執太
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2012年1月7日 土曜日
「ゼロ年代のベルリン -わたしたちに許された特別な場所の現在(いま)」展 at 東京都現代美術館
11/09/23から12/01/09まで

1989年の壁の崩壊後、ベルリンは変化を続け、政治、経済、文化の実験場として世界の注目を集めてきました。ゼロ年代、ベルリンは世界の中で、アーティストを最も魅了するホットな都市となっています。そこではゆるやかなソーシャルネットワークがつくられ、ジャンルを横断する恊働や交流がなされています。グローバル化によって加速された複雑な政治社会状況に対して、各々の作品に忍ばせられた社会に対する意見(こえ)は、ベルリンの街に音楽(うた)のように響き渡っています。
ということで、新たな息吹が芽吹いている熱気のある街としてのベルリンの0年代の作家を集めた作品展らしいのですが、あまりベルリンだからとか色々な実験場としての感じはわからなかったです。僕はどちらかと言うとそういう場の空気というものはもちろんあるだろうけど、そういうもの自体がインターネット等によってドンドン薄まっている時代であると思うタイプなので、やはり特殊な地域はないんだなという印象の方が強く感じられた気がしました。様々な場所でブランコをゲリラ的に行う作品とかなかなか面白かったし、面白い作品もありましたけど、何となくインパクトの弱い展示だったかなー。
タグ:MOT, 東京都現代美術館
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2012年1月7日 土曜日
「建築、アートがつくりだす新しい環境 -これからの“感じ”」展 at 東京都現代美術館
11/10/29から12/01/15まで

SANAAとMOTの共同企画で行われている展示ですね。アートがつくりだすとアートの関わりも書いてあったんですけど、ほとんど建築展と言っていい様な無いようだったと思います。あくまで建築側からの視点という印象です。そしてSANAAを中心として考えられる様な建築が多かったような気がします。模型も多かったしフランクOゲイリーのあたらしいマンハッタンのビルの写真とか模型とかもあったりナカナカ建築側からみると充実した展示だったと思います。原広司さんの動画が全部見ると2時間以上あったので、これを見る人は余裕をもっていった方が良いと思いますね。その他にも動画が結構あって一番最後の部屋にあった3D映像のSANAAのROLEX Learing Centerの映像が良かったですね。SANAAのいつもの建築だなという印象も持てたし、さすがに本物を観に行くのとは違うけどかなり面白かったですね。これからはこういう映像が多くなるといいですねー。

あと、中庭部分に雲を作る装置で中に入れるものが作られていました。いやー。雲の中って感じというよりも霧の無かって感じでしたけど、それはそれで面白かったな。
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タグ:MOT, SANAA, 東京都現代美術館
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2011年11月30日 水曜日
東京都写真美術館で、畠山直哉展 Natural Storiesを見てきました。

今回は「Natural Stories ナチュラル・ストーリーズ」と題して、初期の作品から現在に至るまでの作品の中から、自然と人間との関わりを改めて俯瞰するような作品を主に構成します。
ということで、鉱山、工場、ビル解体、陸前高田、爆破のような写真があって、しかしどれも擬似的自然やそれが持っている感覚を写真にしたようなものなんだけど、裏に潜む自然の力強さも感じるというようなのもので、凄く良かったです。写真欲しいなーって思ったけど、結構本高いなー。悩むなー。
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タグ:東京都写真美術館, 畠山直哉
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2011年7月22日 金曜日
「フレンチ・ウィンドウ」展を森美術館に観に行きました。

今回の展示のコンセプトがタイトルだけではわからないので、上にリンクを張った辺りから要約すると、
フランスで最も権威ある個人の現代美術コレクターの団体「ADIAF」が主催する「マルセル・デュシャン賞」。その10周年を記念して開催されているみたいです。そして、同賞のグランプリ受賞作家をはじめ、一部の最終選考作家と、デュシャン本人を含む28名の作品を一挙に公開となっているという展示ですね。
ということで、マルセル・デュシャンの考えからスタートした現代美術という発想の延長線上にあるフランスの作家が一同に介した今回の展示という感じでしょう。展示自体もマルセル・デュシャンの泉のレプリカが展示されている空間からスタートします。マルセル・デュシャンの作品はあまり意識してみたことがなかったので、この最初の導入も面白かったです。全体的にはフランスの作家ということもあるのか?それともマルセル・デュシャンということがあるのか?パッと観てすぐわかる様な作品は少なく感じてコンセプトワークとでも言えば良いのでしょうか?説明を聞くことで理解できて面白く感じる作品が多かったように思えます。しかも森美術館は解説の機器が無料ですからいいですよね。
作品は何人もの作家のものなので、共通点といえばそれくらいかな?なので好きな作家もいればあまりよくわからない作家もいたという印象ですね。個人的に一番面白かったのはサーダン・アフィフの《どくろ》という作品なんですが、これは実際に観てもらいたいという感じですね。思わぬところにどくろが浮かび上がるんですが、圧倒的にどくろの支配下に置かれた感じが良かったです。そのほかにもスゴいとまでは行かないけど、なるほどなーとか興味をそそられる面白い展示があったし、あまり超有名アーティストはいなかったけれども粒ぞろいな作品が多かったように思えました。
ジャニス・ミンク
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タグ:サーダン・アフィフ, マルセル・デュシャン, 森美術館
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2011年7月22日 金曜日
パウル・クレー「おわらないアトリエ」を東京国立近代美術館(MOMAT)で観てきました。

クレーが今までどのような流れでどのようにして作品を作ってきたかがよくわかる様な展示でした。わかりやすいように展示してあったからなのか?評判がいいのか?平日に行ったんですが、かなり人が多かったです。クレーってそんなに人気の作家だったのか・・・。とにかく流れがよく細かく展示してあったので、クレーという作家の見方がわかった様な気がしました。ただ一つ気になったのはバウハウスで講師をしていたと思うし、その時期を境にちょっとだけ作風に変化が起きているんですが、そのあたりの変化の下りについては全く説明がなかったのが不思議でした。なんでだろ?バウハウスのことは禁句なのかな?
ドローイングのような作品や、作品の途中過程というものの考え方、時間の捉え方、作品というものの考え方とかをしっかりと考えつつ向き合って新たな手法を模索していったという足跡が非常によくわかったような気がしました。作品の作り方に言及していたり、なかなか面白い展示でした。
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タグ:パウル・クレー, 東京国立近代美術館
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2011年7月12日 火曜日
名和晃平さんの「シンセシス」を東京都現代美術館(MOT)で観てきました。

名和晃平さんの大規模個展ということで、いかなくちゃなーって思っていたので、遂に行ってきました。名和さんは結構見栄えもするし、いろいろなところで見かけることがあるので面白いなーって思って最初は観ていたんですが、代表的な作品のPixcellシリーズの鹿が去年残像を従えてダブルになった辺りからドンドン面白くなってきたという感じですね。
そんなこんなで結構楽しみにして観に行ってきたんですが、なんか案外知っている作品ばっかりでちょっと残念だったなーという感じ部屋ごとに今までの作品のパターンが仕切られている様な展示方法もなんかちょっと微妙。もうちょっと一部屋ぐらいは物量とかで圧倒的な世界観みたいなのを出してくれると楽しかったんだけどなー。知らない作品があまりなかったのも原因かなぁ?SCAIで展示してあった作品の方が新作でビックリしたので楽しかったかもって言うくらいですね。
でも、部屋が色で仕切られてたりしてそのあたりで視覚的変化が起きたりするのは面白かったです。あと、しいていえば、今まで見た作品全部網羅してあったのは良かったかもなー。でも、大規模個展ってことでMOTだったから大竹さんくらいのを期待してしまった。それがよくなかったかな。当たり前だよね。大竹さんが作品点数多いのは。という感じで、結構ファンで色々みてるんですよーって人はそんなに期待しない方がいいかもしれませんが、今までそんなに観たこと無い人は作品が一挙にみれていいですね。とにかくちょっとマイナス面が多そうな感じで書いてしまいましたが、面白いので、観に行っていいと思います。お勧めです。
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タグ:MOT, 名和晃平
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